花粉症の正しい対策は?【長野】

今年は暖冬傾向で花粉の飛び始めも早くなっています。正しい対策法を専門家に聞きました。

■30代「今年の花粉症は早い気がします。今薬飲んでます」
■10代「目がかゆくてもメイクしているとかけないから困る」
■20代「鼻水と目かゆくなる」

ウェザーニューズによると、飛散量は例年に比べて、1.5倍!耳鼻咽喉科の石井正則医師によると、花粉症の症状を訴える外来患者が既にかなり増えているようです。

■石井正則医師「1月の下旬からかなりの患者さんが来ている。(例年より)かなり早めに花粉症の症状が出ているというのが、日本全国の一般的な傾向じゃないでしょうか」

そこで、花粉症の対策法について正しく理解しているか…街の人に聞きました。床掃除は乾拭きと水拭きどちらの方が良いでしょうか

■50代「乾拭きですかね…なんとなく乾拭きで」
■30代「水拭きですかね。ほこりとか花粉が舞い上がらないから」

正解は…

■石井正則医師「水の中に大豆を浸けるとふやけていきますよね。ふやけた大豆がぶーっと膨らんで、(水を含むと)花粉も同じようにぶーっと膨らむ。それが花粉の場合は弾けて小さな粒子になる。弾け飛んだ小さな粒子がまたアレルギーを起こす物質になるので、さらに花粉が余計に家の中に舞い散るんです」

■30代「これはもう完全な間違いの事をやっていたから(花粉症の)30年選手なのかもしれません」

花粉に水は禁物!乾拭きし、その後掃除機をかけるのが良いそうです。同じ理由で、窓に結露ができるほどの過度な加湿器の使用も、症状の悪化を招く可能性があるといいます。
続いては、花粉症予防に効果が期待できる食べ物はゴボウとヨーグルトどちらでしょう?
■10代「えーヨーグルト?」
■60代「乳酸菌だからヨーグルトかな」

正解は…どちらも効果がある!

■石井正則医師「即効性はないんですけどね。長期に渡って取り入れると免疫機能の暴走は抑えられるという研究結果はある」
■10代「えーーそうなんだ。ゴボウは意外でした」
■60代「両方好きなので良かったです。ゴボウもっとたくさん食べます」

石井医師によると、ゴボウを食べると腸内細菌の一つ酪酸菌が活発になりアレルギーによる炎症を抑える事ができるそうです。ただ、あくまでこれは年単位で続けることで効果が見込めるので、「既に症状が出ている人は薬を飲んでください」と話していました。

■石井正則医師「一旦花粉の症状が出ちゃうとアレルギー症状が暴走している。暴走した状態で薬を飲んでも急ブレーキがかからない」

今年は飛散量が多いので突然発症するケースも少なくないかもしれません。対策として徹底すべきことは、外干しをしない、室内に入る時に洋服をはたく、など花粉を持ち込まないことだということです。

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