VCARB 01に好感触の角田「最初の走行はすべてスムーズ。全体的にハンドリングしやすい」と前年からの進歩を実感

 ビザ・キャッシュアップRB F1チーム(レーシング・ブルズ)の角田裕毅は、イタリアのミサノ・サーキットで2024年型マシン『VCARB 01』のシェイクダウンを行い、新しいデザインのマシンを「本当に大きな一歩」と称賛した。

 ファエンツァを拠点とする同チームは、アルファタウリF1からリブランドを経てビザ・キャッシュアップRB F1チーム(レーシング・ブルズ)となり、2月9日に華やかなラスベガスでの発表会で2024年型マシンのカラーリングとその野心を発表した。その後12日に、角田とチームメイトのダニエル・リカルドは、ミサノ・サーキットで開催されたフィルミングデーで新型マシンのシェイクダウンを行った。

 シェイクダウンには制限があるが、ポジティブなフィードバックがよく生まれるものだ。それでも、最初の印象からライバルチームに対してパフォーマンスが増強したことを確認するには、公式テストと、最終的にはレース自体を待つ必要がある。

「コース上での感触は最高です。VCARB 01での最初の走行はすべてスムーズでした」と4度目のF1シーズンに臨む23歳の角田は語った。

「昨年と比べてすでに数段階の進歩を感じています。昨年の同時期と比べても本当に大きな進歩を感じました。新しいマシン、新しいカラーリング、新しいチームをとても楽しむことができ、とてもポジティブな1日でした」

「全体的に言えばハンドリングしやすいマシンで、目立った問題や強い特性、動きなどは感じませんでした。今のところ、僕はポジティブだと感じています」

レーシング・ブルズの2024年型F1マシン『VCARB 01』の発表会に参加した角田裕毅

 一方ガレージの反対側では、リカルドがより慎重な反応を示した。

「クリスマス休暇後にまた数周走ることができて気分がよかった。僕たちがどの位置につけていくかということを知るにはまだ難しいが、またステアリングを握ることができてよかった」

「レッドブルに戻ってきたことで、すでに僕はすっかり元どおりになったと感じている。あのファミリーに戻ったんだ。そして今年、このチームのキャリアは新たな段階に入る。もはや僕たちが単なるレッドブルのジュニアチームとして見られる時代ではない。自分の2本の足で立っているチームだ」

 レーシング・ブルズは、昨シーズンの終わりに力強い勢いを見せたが、主にこれは遅い時期ではあったが規模の大きなアップグレードパッケージが投入されたおかげだった。テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、チームが昨年11月のアブダビでの勢いをバーレーンで取り戻すことができると期待している。

「全体的な目標は、競争力を発揮したいということだ。中団で激しく戦い、マシンが持つすべてのパフォーマンスを実際に引き出したい。そしてそこから開発を進めていく。だから、これらの条件をすべて満たしてマシンの性能を最大限に引き出すことができれば、我々は満足できるだろう」

「昨年、我々は好調のうちに1年を終えることができた。我々が期待していることは、中団の戦いに加わることだ。その戦いにもう少し早く加わり、もう少し安定させ、すべてのレースで目玉となり、実際にポイントを争って激しく戦う。そしてマシンと自分たち自身から最大限のものを引き出すことだ」

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