松本幸四郎さん「金丸座でなければできないことを」四国こんぴら歌舞伎大芝居 5年ぶりの開催へ【香川・琴平町】

この春、琴平の街に歌舞伎が帰ってきます。4月に5年ぶりに開催される四国こんぴら歌舞伎大芝居に向け、出演する松本幸四郎さんらが抱負を語りました。

東京で行われた制作発表には、松本幸四郎さん、中村雀右衛門さん、中村鴈治郎さんがそろい踏みで、5年ぶりの開催に向け意気込みを述べました。

(松本幸四郎さん)
「この金丸座を活かしたといいますか、そういう形で。『あの小屋でなければできないこと』というものを皆さんと相談しながら、楽しいお時間を過ごしていただけるように努めたいと思います」(【画像①】意気込みを語る松本幸四郎さん)

(中村雀右衛門さん)
「今回、復活という中でこの公演に私も参加させていただけることは、こんなに嬉しいことはございません」

お練りなどで賑わい、琴平の街に春を呼ぶと呼ばれる四国こんぴら歌舞伎大芝居。現存する最古の芝居小屋旧金毘羅大芝居・通称「金丸座」で行われる公演には、全国から大勢の人が訪れていましたが、新型コロナの影響などで2020年から中止が続いていました。

(中村鴈治郎さん)
「あの客席がひしめき合って、肩寄せ合って見られる状況でも、歌舞伎が楽しめるそういう状況が舞台からも見られることが大変うれしく思っております」

金丸座の耐震改修も終え、こけら落とし公演となる今回は「伊賀越道中双六沼津」や「松竹梅湯島掛額」などみどころのある舞台が、16日間にわたって繰り広げられ、琴平の街に賑わいを呼びます。

(松本幸四郎さん)
「琴平に行けば、『ただいま』『おかえり』と言われるような、温かな関係になっているところがとても大好きで。本当に、よくぞ待ってていただいた。頑張って生き抜いていただいたんだという思いを、今回行ったときには、爆発させたいと思います」

四国こんぴら歌舞伎大芝居は、4月4日にお練りなどが行われ、初日の4月5日から千穐楽の21日まで休演日をのぞき1日2公演行われます。

© RSK山陽放送株式会社