富士フイルム、新センサーやボディ内手ブレ補正を搭載した高級コンデジ「FUJIFILM X100VI」

富士フイルムは、高級コンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X100VI」を2024年3月下旬より発売する。価格はオープン。

カラーバリエーションはシルバー/ブラックの通常色2モデルに加え、同社創立90周年を記念した限定モデル“Limited Edition”を全世界1,934台限定でラインナップ。国内では同社直販サイト・フジフイルムモールにて抽選販売を行う。

「FUJIFILM X100VI」(シルバー/ブラック)

レンズ一体型の高級コンパクトデジタルカメラ“X100シリーズ”の第6世代目にあたるモデル。イメージセンサーとしてAPS-Cサイズの裏面照射型CMOSセンサー「X-Trans CMOS 5 HR」を、画像処理エンジンとして「X-Processor 5」を搭載。前モデル「FUJIFILM X100V」のセンサーでは有効画素数2,610万画素だったところ、本センサーは約4,020万画素を実現。画素構造の改良によってより多くの光を効率的に取り込めるようになり、前モデルでは拡張感度だったISO 125を常用感度として利用可能になった。

レンズには高い解像性能を持つ23mmF2.0単焦点レンズを採用。ボディ内には、新開発の最大6.0段/5軸手ブレ補正機能を搭載し、夜景など暗い撮影シーンでも快適な手持ち撮影が可能になったとする。

ファインダーは、OVF(光学ファインダー)とEVF(電子ビューファインダー)を自由に切り替えられる「アドバンスド・ハイブリッドビューファインダー」を引き続き搭載。X100シリーズの特徴である“ファインダーを覗いて撮る”撮影スタイルを継承している。OVF上に小型EVFを同時表示できる「エレクトロニックレンジファインダー」機能にも対応する。

極薄型でフルフラットに収納できるチルト式液晶モニターも受け継ぐ一方、前モデルからグリップ部の形状を微調整することで握りを改善。背面ボタンもファインダーを覗きながら右手で操作しやすい位置に移動させた。

さらにX100シリーズとしては初めて、ディープラーニング技術を活用したAIによる被写体検出AFを搭載。動物/鳥/車/バイク/自転車/飛行機/電車/昆虫/ドローンをAIによって検出できる。AF予測アルゴリズムも改良し、高速で動く車や動物など幅広い被写体が撮影可能だという。

多彩な色調を可能とする「フィルムシミュレーション」では、X100シリーズはもとよりデジタルカメラ“Xシリーズ”としては初の「REALA ACE」モードを搭載。忠実な色再現性とメリハリのある階調表現が可能だとする。ほか、被写体やシーンに合わせ、写真フィルムを選ぶような感覚で選べる全20種類のモードを搭載し、多彩な色表現が楽しめるとしている。

別売アクセサリーとして、アダプターリング「AR-X100」とプロテクトフィルター「PRF-49」をラインナップし、装着することで防塵/防滴性を向上可能。ほか、金属削り出しのレンズフード「LH-X100」、焦点距離を約0.8倍にするワイドコンバージョンレンズ「WCL-X100 II」、焦点距離を約1.4倍にするテレコンバージョンレンズ「TCL-X100 II」、本革製のレザーケース「LC-X100V」なども展開する。

静止画の連続撮影可能枚数は、ノーマルモード時EVF撮影で約310枚、OVF撮影で約450枚。動画の連続撮影時間は、6.2K/29.97pおよび4K/59.94pで約70分、フルHD/59.94pで約85分。外形寸法は128W×74.8H×55.3Dmm、質量は約521g(バッテリー、メモリーカード含む)。

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