横浜BCの“チケット価格”に島田チェアマンが見解「基本は需要と供給に基づくのが前提」

Bリーグは2月20日、マーケティングレポートに関するメディアブリーフィングを実施。島田慎二チェアマンがメディアの取材に応じ、横浜ビー・コルセアーズのホームゲーム観戦チケット価格に関する見解を述べた。

横浜BCは19日に4月開催のホームゲームに関するチケット情報を公開。横浜文化体育館をリニューアルした『横浜BUNTAI』で開催される3試合のチケット価格もアナウンスされたが、これが一部ファンの間で“高過ぎる”として話題になっている。

今回、公開された横浜BUNTAIで行われるチケットの一般前売り価格は、「ベンチ横SS 1列目」が2万5000円で最高値。選手を間近で見られるアリーナ席は1万7000円が最低ラインとなっており、1階席は6000円から1万円、2階席は7000円から9000円、3階席は大人3000円から6000円(小学生:2000円から4000円)という価格設定に。今シーズンここまで使用してきた『横浜国際プール』でも2500円から1万7000円まで幅広い価格設定がされてきたが、今回はコート付近の席種が“2万円超え”したこともあり、一部ファンから反響があったと見られる。

この話題について、島田チェアマンは「基本は需要と供給に基づくのが前提になってくる。クラブとしてはBプレミア参入条件の売上12億円以上ということを考えたり、新しいアリーナを使うとなると使用料も高くなってくると思う」とチケット価格上昇への理解を示しつつ、「あまりにも敷居が高すぎてしまうと、そういう方々しか来れなくなっちゃう。いわゆるファミリー層、子どもが体験できる機会が減っていくということは決してポジティブじゃない」ともコメント。

また、Bリーグでダントツの入場者数と入場料収入を誇る琉球ゴールデンキングスの事例も挙げ、「チケット価格は会場のサイズによっても違うと思う。キングスは価格のメリハリもつけているけど、それはある一定のキャパシティーがあってできることでもある」とし、「チケット価格は需要と供給、チームの状況、そしてアリーナのサイズによるところ。今のところ我々がクラブにどうこう言うことはない。クラブとしては入場者数と売上高を求めていくという前提があるので。どうやってファンの皆様に理解してもらいながら経営していくか。最終的にはクラブの判断」と話した。

今シーズンに『横浜BUNTAI』で開催する横浜BCのレギュラーシーズン公式戦は、4月10日の信州ブレイブウォリアーズ戦、同13日と14日の三遠ネオフェニックス戦、5月4日と5日の川崎ブレイブサンダース戦の合計5試合。4月に開催される3試合については、2月25日からシーズンチケット保有者とファンクラブ会員向けに順次先行販売され、3月1日から一般販売が行われる。

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