1958年生まれ男性。年金を65歳からいただいています。働いて厚生年金保険料も払ってますが、払わなくてもよろしいのでしょうか?

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、厚生年金保険料を払うことで手取りが減り生活が苦しい方からの質問に、専門家が回答します。

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。 今回は、厚生年金保険料を払うことで手取りが減り生活が苦しい方からの質問です。

Q:1958年6月生まれの65歳の男性。年金を65歳からいただいています。働いて厚生年金保険料も払ってますが、払わなくてもよろしいのでしょうか?

「1958年6月生まれの65歳の男性。年金を65歳からいただいています。働いて厚生年金保険料も払ってますが、払わなくてもよろしいのでしょうか? 手取りが減るので生活が苦しいです」(カズリン)

A:厚生年金の加入者は、厚生年金保険料を支払う必要があります。厚生年金保険料は給与天引きされます

厚生年金の適用事業所(株式会社などの法人の事業所(事業主のみの場合を含む))で働く社員の所定労働日数の4分の3以上の労働時間がある人は、必ず厚生年金に加入することになります。 厚生年金に加入している人は、厚生年金保険料を支払う必要があり、厚生年金保険料は給与から天引きされます。 65歳以降老齢厚生年金をもらいながら働いていると、毎年9月にそれまでの厚生年金の加入状況に応じて、老齢厚生年金の受給額が10月分から見直されます(在職定時改定)。見直された老齢厚生年金は12月に振り込まれます。厚生年金の加入期間が長くなるほど、将来もらえる老齢厚生年金の受給額が増えることになります。 相談者は、厚生年金の保険料負担が厳しいとのことですが、厚生年金の加入期間が長くなるほど、将来もらえる老齢厚生年金の受給額が増えることになります。長生きするほど、トータルで受け取れる年金額は多くなります。 健康に留意しながらお仕事を継続されることがいいと思いますが、もし今の生活が苦しいのであれば、勤務時間や勤務形態を見直すなど相談してもいいかもしれません。 監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー) 都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。 (文:All About 編集部)

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