園芸作物の目標販売額193億円へ一丸

長年に渡るコメに依存する農業からの脱却に向けて、県や県内のJA組織は、野菜や果物などの園芸作物の生産拡大を進めています。関係者は、新年度の県全体の園芸作物の目標販売額を193億円に設定し、一丸となって取り組んでいくことを確認しました。

20日は、野菜や果物といった園芸作物を生産する農家やJA、それに卸売業者などおよそ180人が集まり秋田市で大会が開かれました。春先の霜や7月の記録的な大雨、さらには夏の異常な暑さと干ばつで、今年度の園芸作物の販売額はおよそ172億円と、昨年度を10億円余り下回る見込みです。

JAを中心とした協議会は新年度、目標販売額を193億円に設定し、ネギとシイタケを最重点品目として、さらに力を入れ生産拡大に取り組むことを確認しました。またトラックドライバーの労働規制強化で物流の停滞が懸念される2024年問題にも対応できるよう、効率的な物流網の整備を進める方針です。

農業産出額の半分以上をコメが占め、その依存からの脱却がいまも課題の秋田の農業。大会では園芸作物によって複合型の農業経営をオール秋田で進めていくことを誓いあいました。

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