トラック運転手は男性の仕事?「女のやる仕事じゃねぇ!」暴言ばかりの【男性社員】を黙らせたのは──!?

近年では男女平等参画社会やジェンダーレスなど、性別に関係なく活躍できる社会を目標としていますよね。しかし一定の職場では、まだまだ男尊女卑の価値観を持つ人もいるようで……。これは筆者の友人・Nから聞いた古い価値観を持つベテラン社員とのバトルエピソードです。

借金返済のため……

私の両親は自営業で店を経営していました。
しかし父親が身体を壊したことをきっかけに、経営は悪化。
多額の借金が残ったまま、店をたたむことになりました。

親の借金ではあるものの『借りたものは返さなくちゃいけない』『親が払えないなら私が払うしかない』と考えた私は、勤めていた会社を退職し、少しでも稼げるガテン系のトラックドライバーに転職することにしたのです。

女性が珍しい職場

男女平等などと言っても、私が勤務した大手食品会社の子会社である運送会社は、ほとんどが男性ドライバーばかりでした。
比較的年齢層が高く、男尊女卑丸出しのベテラン社員も多かったので、目の敵にされることも多くありました。

親会社の工場長や管理職の人は応援してくれていたのですが、ベテランドライバーからは心無い言葉をかけられたり、あからさまな嫌がらせを受けることも多かったのです。

嫌がらせ

ある日、荷物の積み込みをしていると、数名のベテラン社員が大きな声で聞こえるように嫌味を言ってきました。

「女のやる仕事じゃねぇだろ!」
「訳ありなんじゃねぇの?」

しかし、その様子を見ていたフォークリフトの担当者が助け舟を出してくれたのです。

「あの子、すごい仕事早いんだよ。工場長も運管(運行管理責任者)も褒めてるんだぜ。」

表彰

確かに私は、つけ入る隙を与えたくなかったので、無事故・無違反はもちろん、積み込みや荷下ろしの時間も短くできるように努力していました。

その後、正式に模範ドライバーとして工場長から表彰され、特別ボーナスも支給!
今まで一度も表彰されたことのないベテラン社員たちは、その日を境に何も言わなくなりました。

価値観

男だから・女だからという価値観は、今の時代にはそぐわないものです。
自分たちの古い価値観を見直そうともしない人は、どんどん時代に置いて行かれるのでしょう。

『女だから』『女のクセに』と言われ続けてたくさん嫌な思いもしましたが、見返すことができてスカッとしています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

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