高校生が学校トイレに生理用品を置く実証実験 7割以上が使用 高校生「教員への負担などの新しい壁が見えてきた」 岡山

岡山県の公立高校のトイレに生理用品を置くことを目指している高校生たちが、ニーズを把握するための実証実験を行い、20日、その結果を発表しました。

(生理革命委員会/山領珊南さん)
「ナプキンが手元にない状態をなくすために、現在は高校にナプキンを置く活動をしています」

岡山後楽館高校の3年生3人による任意団体「生理革命委員会」は、生理に対する不安やマイナスイメージを改善するため、公立高校のトイレに生理用品を置いてほしいと岡山県教育委員会などに要望しています。

2023年にはニーズを把握するための実証実験を実施。クラウドファンディングで集めた資金で購入した生理用品、約1万8000枚を、実験への参加を希望した8つの高校に置きました。

実証実験と合わせて行ったアンケートでは、生徒965人のうち7割以上が「トイレに置かれた生理用品を使った」と回答。また急に生理になった時などに安心できるといった肯定的な意見も寄せられたということです。

(生理革命委員会/山形萌花さん)
「(参加高校は)すごく少ないなというのはあったんですが、それを通して、学校に置くことの難しさだったり、教員への負担などの新しい壁が見えてきたので、自分たちでも考える課題が増えたなとポジティブにとらえています」

また生理革命委員会は、実証実験に参加しなかった高校にもアンケートを実施。6割以上が教員のみで不参加を決めたという結果も出ていて、生理革命委員会は、取り組みの内容を丁寧に説明するなどして、今後も活動を広げたいとしています。

(生理革命委員会/山領珊南さん)
「生理用品を置くということは生徒にニーズがあるということを、他の学校にも伝えていきたいと思います」

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