被災地の職人を支援 輪島塗の販売会

1月の能登半島地震で大きな被害を受けた輪島塗の職人たちを支援しようと、輪島塗の販売会が20日から奈良市で行われています。

「なら工藝館」で始まった販売会には輪島市の7人の職人が地震の前に手がけた重箱や皿などおよそ30点が並んでいます。職人の中には工房や店に大きな被害を受けた人も多く、この販売会を企画した奈良市の漆芸作家・杉村聡さんは―

「廃業するという話は友人から聞いていましたので(漆芸をする)同じ立場から考えたら自分のものを買っていただくことで、また次のものを作ろうという気持ちになってもらえると思って企画しました。」

今回出品した輪島市の吉田ひとみさんも工房が壊れ、輪島の朝市にあったギャラリーは火事で焼けたということです。

吉田漆器工房 吉田ひとみさん

「今回の地震で気づいたんですけど、お客様が支えて下さる周りの方が支えて下さる、それがありがたくって前向いて新しい工房も再建したいし頑張ろうって思えます。ありがたいです」

会場には多くの人が訪れ、しっとりとした輝きを放つ輪島塗の工芸品を買い求めていました。この販売会は2月25日まで奈良市のなら工藝館で、27日からは近鉄百貨店奈良店で開かれます。

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