150回記念公演  京都・祇園甲部「都をどり」衣裳を披露

京都五花街のひとつ、祇園甲部の春の舞踊公演「都をどり」を前に、プログラムに使われる写真の撮影が19日、京都市東山区の祇園甲部歌舞練場で行われました。写真撮影に先立って、京舞井上流五世家元の井上八千代さんが今回で150回の節目を迎えた「都をどり」開催の喜びや見どころを話しました。

【声】京舞井上流五世家元 井上八千代さん
「(都をどりを)始めた頃はとても斬新だったかもしれないが、今の井上流京舞はどちらかといえば、とても古典的と言われている。そういう良さも味わっていただきたい」

そして、今年が舞妓として最後の出演となる2人が、舞台で一斉に舞う「総をどり」で身に付ける新しい衣裳と帯を報道陣に披露しました。

【声】舞妓 亜佐子さん
「新調された着物と帯を着て、『都をどりが始まるんだ』という実感がして胸がドキドキしています」

写真撮影では、公演の幕開けに使われる華麗な銀襖や、今回の演目に使われる背景を背に、舞妓らが指示を受けながらポーズをとっていました。明治5年(1872年)から始まり、150回目を迎えた今回の演目は、源氏物語をテーマにこれまでの歴史を振り返り、過去の作品を参考にした「源氏物語舞扇」全八景で構成されます。祇園甲部の「都をどり」は、4月1日から30日まで、1日3回公演で行われます。

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