「竹島」を3Dプリンターで忠実に再現「竹島海鮮カレー」県庁食堂に登場…「竹島の日」前に機運醸成

2月22日は島根県が条例で定めた「竹島の日」です。
隠岐郡隠岐の島町に属する竹島は韓国に不法占拠され続けていますが、20日と21日の2日間、今年も島根県庁の地下食堂にはあのメニューが登場して返還に向けた機運を盛り上げます。

独特の形のカップでライスを盛り付けます。皿の上に2つの山ができました。そこへなみなみとカレーを注ぎます。

カレーの海に浮かぶライスの島に旗を立てて完成したのは「島根の宝 竹島海鮮カレー」です。

県庁食堂・石倉健調理長
「2つの島があって竹島ですので、そちらの位置関係を。できるだけ忠実に再現できるように丁寧に盛り付けの方、させて頂いております。竹島問題だったりとか、そういうことを考える良い機会になって頂ければと。」

去年に続き2年連続で県庁食堂に登場した竹島海鮮カレー。
2015年に当時の隠岐の島町長が考案し、それ以来町内で提供されていますがこの2日間は松江市でも食べられます。

ライスの型は3Dプリンターで竹島の形を精密に再現したという凝りようで、食で領土問題への関心を高めるのが目的です。

記者 入江直樹
「隠岐の島らしく、お肉はサザエとイカです。こりこりとしておいしいですね。甘口で食べやすいです。」

戦後、日本が独立を回復した1952年に韓国が一方的に自国領と主張し始めて以来、70年以上にわたり不法占拠され続けているのが竹島です。

このため2005年、島根県は独自に竹島の日を定める条例を作り、今年も松江市内で記念式典を開くことにしています。

竹島を巡ってはこの1年間にも、日本が竹島領有を宣言した1905年の時点でその存在が国内ですでに広く認知され、秘密裏の併合などではないことを示す日本海軍作成の地図や、戦後になって韓国のいう獨島が記された韓国製の地図が発見されています。

これらは島根県の竹島資料室で複製が展示され、22日の竹島の日記念式典で政府代表として松江市を訪れる平沼正二郎政務官にも披露される予定です。

なお、竹島海鮮カレーは数量限定の予約券方式ですが、21日は合計60食を提供予定で、当日券もあるということです。

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