杉咲花、主演ドラマで医師役に挑戦「この物語を大切に届けたい」

女優の杉咲花が、4月スタートの新ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ)で主演をつとめることが決定。自身初となる医師役に挑戦する。

杉咲花が記憶障害の脳外科医を演じる新ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(C)カンテレ

同ドラマの原作は、講談社『モーニング』で連載中の『アンメット-ある脳外科医の日記-』(原作:子鹿ゆずる/漫画:大槻閑人)。ある事故で脳を損傷したことで過去2年間の記憶がなく、さらに今日のことも明日にはすべて忘れてしまう脳外科医・川内ミヤビが、強引でマイペースな脳外科医・三瓶友治によって再び医師としての道を歩んでいく再生の物語だ。

原作者・子鹿ゆずるは元・脳外科医で、それだけに作品に登場するさまざまな症例や医師たちの生き様がリアリティをもって描かれており、医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている。今回のドラマ化では、そんな原作の魅力を活かし、複雑な脳神経外科の世界と、そこに生きる人々の姿をしっかりと描いていくという。

難しい役どころの杉咲は、今回の主演作について「頑張れなくてよくて、立ち止まってよくて、変われなくていい。あなたがあなたという人間と付き合っていくことを諦めなければ、それは美しい姿なのだという本作の根っこにあるメッセージに、心を撫でられるようでした。この物語を大切にお届けしたいです」とコメント。

講談社『モーニング』で連載中の『アンメット-ある脳外科医の日記-』(原作:子鹿ゆずる/漫画:大槻閑人)

元・脳外科医である原作者の子鹿は、「原作では、私自身の経験を踏まえ脳障害の後遺症を正確に描くとともに、それと戦う人たちの心に焦点を当てました。ドラマ化にあたり、製作スタッフの皆様ならびに杉咲花さんはじめ実力派俳優の方々により、原作を超越した見事なドラマに仕上げていただけそうで大変感謝しています」と語る。

また、漫画の企画段階からドラマ化を願っていたという大槻は、「(ドラマ化の)願いを込めながら自分なりに工夫してきました。物語を絵に、漫画にする作業を通じて、『アンメット』というバトンを良い形で受け渡せているとしたら、これほどうれしいことはありません」と喜んだ。

そのほかのキャストは後日発表。放送は、2024年4月スタート(毎週月曜・夜10時、カンテレ・フジテレビ系全国ネット)。

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