【DeNA】宮城、広島戦に備え休日調整 「バチッとはまってくれると思う」

オフのウインターリーグ参加で精神的にタフになった宮城=15日、宜野湾

 横浜DeNAの宮城滝太投手が20日、沖縄・宜野湾市でのキャンプ休日に室内練習場で体幹トレーニングなどで汗を流した。「自分が思い描いている動きと映像のギャップを埋めながら調整し、次の試合にはバチッとはまってくれると思う」と21日の練習試合・広島戦(コザ)に備えた。

 15日の日本ハムとの練習試合(宜野湾)では2番手として三回から登板。万波らに適時打を許し、2回5安打3失点と課題を残した。「感覚的に鈍い部分があり、探り探りに投げてしまった」。紅白戦では150キロを計測した直球も147キロにとどまり、「体に切れがなく、スイッチが入っていなかった」と消化不良の感は否めない。

 それでも、「球場の雰囲気や展開で気持ちが上がって投げるタイプ」と過度な焦りはない。実戦を重ねることで、調子も上向くとみている。

 育成出身で2022年に支配下登録選手契約を勝ち取り、昨年8月に一軍デビュー。シーズン終盤にもリリーフで存在感を示した。オフにはメキシコのウインターリーグにも参加し、「グラウンド状況や移動時間、体の疲れなどを気にしなくなった」と環境に左右されず、出番で実力を発揮するための精神力が身に付いた。

 「今のポジションだと勝ちパターンとかないので、いつ登板するか分からない。そういう部分で向こうでの経験は生きると思う」と宮城。自らの生き場所をつかむため、どんな場面でも期待に応えてみせる。

© 株式会社神奈川新聞社