サカスタ・広島駅だけじゃない まだまだ変わる広島再開発 ヒロパ(Hiropa)本通り ひろしま国際ホテル 広島城三の丸 旧市営基町駐車場跡地

今週、初の公式戦を迎える新しいサッカースタジアム。何度もお伝えしましたが、こちらだけではありません。2024年にさらにすこしずつ動き始める、そのほかの再開発を追いかけました。

小林康秀 キャスター
「本通り電停(広島市中区)のすぐ近くです。あちらにある老舗の着物店が8月をめどに移転します。この地区には大規模な再開発の計画があります」

呉服店の「叶や」は、ビルが完成から70年近く経過しているため、移転を決めました。建て替えも考えましたが、この地域で再開発が検討されているため、並木通り周辺へ夏ごろ、移転します。

この地域には本通りをはさんだ南北にそれぞれ地上185メートルのツインタワーを建設する計画があります。広島市の会議で、平和公園周辺からの景観が審議された際に示された高さや規模感をイメージした資料が配られ、検討されています。再開発準備組合の計画では、商業施設やホテルなどを備えていて、2033年度の開業を目指しています。

小林康秀 キャスター
「本通りのほど近くにあるひろしま国際ホテルです。あの円盤形の回転レストランが印象的です」

1966年に開業したホテルは、5月にいったん営業を終えます。そして、地上14階建て・148室の客室を備える新たなホテルに生まれ変わります。ゆったりと泊まれる間取りで、インバウンド獲得を目指していて、2027年7月の完成を目指しています。

去年末から動き始めたのは、基町駐車場付近の解体工事―。今では仮囲いに完成後のイメージパースや地域の団体が描く周辺の構想も掲示されています。ビルには広島商工会議所も移転するほか、地上31階建ての高層棟の上層階にはラグジュアリーホテルも予定されています。こちらも2027年度の完成を目指しています。

小林康秀 キャスター
「完成したばかりのサッカースタジアムですが、このすぐそばの広場の工事が着々と進んでいます」

スタジアムに隣接する広場には商業施設「ヒロパ」が整備されます。広島の物産品を扱うカフェや子どもが遊べる施設、フィットネス・サウナなどの複合施設が出店します。また、大手グルメサイトの「ぐるなび」がプロデュースする中四国初の飲食店「GURUNAVI FOODHALL WYE」には、店内だけでなく、テイクアウトも充実させて、日本中の食を楽しめる場にするということです。

小林康秀 キャスター
「広島城の三の丸にサッカースタジアムから続くペデストリアンデッキ。今は試合のあるときしか通れません。この三の丸にはこれから歴史資料館、そしてにぎわいのスペースができる計画があります」

先にできたペデストリアンデッキのまわりには、来月にも道路側の商業施設の建設が始まります。武家茶道・上田宗箇流の世界を身近に感じられる「SOKOカフェ(仮称)」やみやげもの店などを整備し、来年3月の開業を目指します。その後、歴史資料館などの工事が始まり、最終的には2026年秋のオープンの予定です。

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