SLが全国的に希少な存在に JR西日本、観光列車「SLやまぐち号」料金を約3倍に値上げ 5月頃の運転再開を目指す

新元号「令和」の初日、日章旗を掲げて走るSLやまぐち号=2019年5月1日、山口市

 JR西日本中国統括本部が19日、車両修理で長期間運休している観光列車・SLやまぐち号(新山口-津和野駅間)について、5月頃の運転再開を目指していると発表した。SLが全国的に希少な存在になりつつあり、価値や魅力が高まっているとして料金を現行より指定席が3.2倍、グリーンは最大3.2倍値上げする。

 けん引するD51形蒸気機関車(デゴイチ)は2022年5月、石炭と水を積む炭水車の台車に亀裂が見つかり京都市で修理。その後に新山口駅に戻り23年8、9月に試運転し、現在京都市で定期検査を受けている。

 料金の見直しは、指定席が現行の530円から1680円、グリーンは現行の780円(乗車距離50キロまで)、1千円(同51キロ~100キロ)が一律2500円に改定する。乗車券代は変わらない。

 新山口-津和野の大人1人の片道料金(土休日、乗車券含む)は、指定席の利用が現行の1700円から2850円、グリーンは2170円から3670円になる。

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