アジアカップの準決勝で敗れ、韓国代表監督を解任されたユルゲン・クリンスマンが、中国代表の新指揮官に就任するかもしれない。韓国紙『中央日報』が２月20日に報じた。
クリンスマンはアジアカップ準決勝で敗退した後、選手任せの戦術、準決勝前夜に起こった“卓球騒動”の管理能力不足、日頃から韓国ではなく米カリフォルニアの自宅で生活するスタイルなどさまざまな批判を受け、２月16日に韓国サッカー協会から解任を言い渡されていた。
そんなクリンスマンが、中国代表の新監督候補に挙がったという。同紙は、「クリンスマンが中国に向かう可能性がある。中国サッカー協会が代表監督の後任候補としてクリンスマンをリストに入れている」と伝えた。
中国代表はアジアカップのグループステージで敗退。しかも０勝２分け１敗、０得点・１失点と、史上初の未勝利＆無得点という不甲斐ない結果で敗れ去った。敗退決定後、アレクサンダル・ヤンコビッチ監督はセルビアに帰国。中国サッカー協会は正式に解任を発表していないものの、事実上は解任している状況だ。
実際、中国サッカー協会は後任探しに着手している。これまで、前カタール監督のカルロス・ケイロス、前オマーン代表監督のブランコ・イバンコビッチらの名前が挙がった。元スイス代表監督のウラジミール・ペトコビッチも候補者として報じられたが、しかしペトコビッチはアルジェリア代表監督に就任するようだ。
こうした状況で、クリンスマンの名前が浮上。同紙は、「中国サッカー協会には、クリンスマンの年俸約29億ウォン（約２億1000万円）を支払う準備がある」と報酬面にも言及した。
３月21日と26日には、2026年ワールドカップ・アジア２次予選のシンガポール代表との２連戦が待っている。はたして中国代表の新監督は、いつ、誰に決まるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
