共同捜査で国際ハッカー集団摘発 ランサムウエア、名古屋港も攻撃

各国の捜査機関により閉鎖に追い込まれたハッカー集団「ロックビット」のウェブサイト画面=20日

 警察庁は20日、米国や英国など計9カ国との共同捜査の結果、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」を使ったハッカー集団「LockBit(ロックビット)」のメンバーが欧州で摘発され、同集団のウェブサイトが閉鎖に追い込まれたと明らかにした。この集団は昨年7月、名古屋港にサイバー攻撃を仕掛けたとされ、世界各国でも甚大な被害が出ていた。

 また警察庁は、同庁のサイバー特別捜査隊が、ロックビットのランサムウエアで暗号化された被害者側の情報を復元できるツールを昨年12月に独自開発したと発表。欧州刑事警察機構(ユーロポール)に提供し、各国で利用できるようにするという。

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