海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は20日の記者会見で、4月から鹿屋航空基地(鹿屋市)で計画している大型無人機シーガーディアン(MQ9B)の試験運用について、「自治体の懸念は承知している。しっかり安全を担保しながら実施したい」と述べた。
海自は昨年5月から八戸航空基地(青森)でMQ9Bの試験運用を始めた。酒井幕僚長は「次のステップとして警戒監視に使えるかを検証する」と説明。「民航機に影響を及ぼさず、米軍無人機MQ9の使用実績もあることから鹿屋基地を選んだ」とした。
防衛力整備計画は、おおむね10年以内に海自が無人機部隊を2個持つと明記する。本格運用に向けては「成果を踏まえて導入する機体を決め、運用方針を構築しながらどの基地が適するか考えていく。鹿屋も候補の一つだが、決まったことは何もない」と話した。