ネットカジノ賭博で昨年逮捕の従業員5人と共謀 新たに2人逮捕 容疑で鹿児島県警 店の利益1.6億円か

 昨年11~12月に鹿児島市のインターネットカジノ店が摘発された事件で、県警生活環境課などは20日までに、店へのポイント販売や仲介で関与したとして、常習賭博の疑いで東京都文京区湯島3丁目、会社員の男(51)と鹿児島市武3丁目、指定暴力団六代目山口組傘下組織幹部の無職の男(65)を逮捕した。逮捕日は会社員の男が13日、無職の男が20日。店の総利益は約1億6000万円に上るとみて調べている。

 一連の事件では、同市樋之口町の集合住宅の1室でパソコンを使い、ゲームに必要なポイントを1ポイント100円で付与し、海外から配信されるバカラなどで客に賭博をさせたとして、同容疑で昨年11~12月、従業員5人を逮捕した(同罪などで4人起訴、1人不起訴)。

 両容疑者の逮捕容疑は、5人らと共謀し、2022年3月ごろから23年11月25日までの間、同市内の3カ所を移転しながら、パソコンを使って客に賭博をさせた疑い。会社員の男は店へのポイント販売、無職の男は店との仲介役とみている。捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。数カ所を家宅捜索し、パソコンなど10数点を押収した。

 生活環境課によると、3カ所目の移転先である同市樋之口町の店は日中~深夜までほぼ毎日営業していた。客のポイント購入額は約6億9000万円、ポイント換金額は約5億3000万円とみている。

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