実際に操縦できるイングラムを「最大5日間貸します」⇒『機動警察パトレイバー』の実機開発プロジェクトがスポンサー募集。気になる金額は?

35周年を迎えたメディアミックス作品『機動警察パトレイバー 』シリーズ。
その主役機「 98式AV イングラム 」に人が搭乗・操縦できるようにするプロジェクトが本格的に稼働を始めました。2月20日にスポンサーとサプライヤーを募集すると 発表 。SNSでファンを騒然とさせています。

98式AV イングラム1号機(MOVeLOT社のプレスリリースより) / Via prtimes.jp

『機動警察パトレイバー』とは?

機動警察パトレイバー 』シリーズは、1988年にOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)と漫画版からプロジェクトが開始。劇場版やTVアニメなどが展開されており、「レイバー」と呼ばれる巨大ロボットが多数出てくることが特徴です。
警視庁の特車二課を主役とした警察組織やレイバー運用のリアルな描写に定評があります。
サイバーテロや都市での武装蜂起。怪獣映画のようなエピソードから、レイバー隊員たちのコミカルな日常。ただひたすら出前をめぐるドタバタ劇が繰り広げられる話など、ロボットアニメのお約束にとらわれない幅の広い作風が魅力で、根強いファンがいます。

98式AV イングラム1号機(MOVeLOT社のプレスリリースより) / Via prtimes.jp

実機イングラム開発プロジェクトとは?

今回のイングラムの実機を開発プロジェクトを、搭乗型ロボットの開発をしているMOVeLOT株式会社 (東京都墨田区)が進めています。
これは新作アニメ『 機動警察パトレイバー EZY 』(公開時期未定)に合わせて、現実で搭乗・操縦できるイングラムを開発し、「フォワードになれる体験」を提供するというものです。
プロジェクト自体は、 2023年10月に公式サイトで発表 されていましたが、イングラム実機の本開発がスタートしたことに合わせて今回、スポンサーとサプライヤーの募集が始まりました。
プレスリリース では、2024年夏以降に実施予定のイベントスケジュールが公開されています。
入隊プランによって特典が異なりますが、3000万円のフォワードプランなら、最大5日間のイングラム無償貸し出しがあるそうです。最大10社の枠が予定されているとのこと。

発表された入隊プラン

フォワード ★★★ 3,000万円
バックス ★★ 1,000万円
キャリア ★ 500万円

※サプライヤーは提供してもらえる部品などによってプランを決定
※最大10社の入隊枠を予定

スポンサー向けプランの詳細と特典(MOVeLOT社のプレスリリースより) / Via prtimes.jp

発表された2024年のスケジュール(予定)

3月〜6月:開発状況の配信及び開発拠点の見学ツアー(開発状況によって変動)

8月:お披露目イベント

9月:クローズドイベント

9月〜12月:期間限定の体験拠点プレオープン

スポンサーとサプライヤーの特典

■イベント会場/制作物におけるロゴ、社名の掲載又は商品の展示
8月、9月実施のイベント及び期間限定の体験拠点におけるロゴ、社名の掲載又はご希望の商品の展示を実施します。
掲載サイズ:フォワード(1000mm×500mm程度)
:バックス(500mm×250mm程度)
:キャリア(300mm×150mm程度)
■MOVeLOT公式SNS又はウェブサイトにおけるロゴ、社名の掲載
MOVeLOTが運用するSNS(X、Instagram、Facebook)にてロゴ、社名の掲載と簡単な紹介を投稿します。
■スタッフ着用のユニフォームにおけるロゴ、社名の掲載
イベント運用、体験拠点運用、メディア出演など、様々な場面で着用するユニフォームにロゴ、社名の掲載をします。
■お披露目イベントの参加
8月実施予定のお披露目イベントに招待します。
招待人数:フォワード(最大20人)
:バックス(最大10人)
:キャリア(最大5人)
■クローズドイベントの参加
プレオープン前の体験拠点におけるクローズドイベントに招待します。
招待人数:フォワード(最大25人)
:バックス(最大15人)
:キャリア(最大5人)
■イングラムの無償貸出
最大5日間、本プロジェクトで開発したイングラム実機を無償で貸出します。
※国内に限ります
※2025年1月以降の貸出となります

「石油王なら全額投資してた」ファン垂涎の企画にSNS騒然

2015年の実写映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 』が公開に合わせて、撮影用として制作された実写版イングラムが立ち上がる デッキアップイベント がありました。
今回は実際に搭乗できるイングラムの開発を手伝えるということで、より興味深いプロジェクトとなっています。
金額的に企業向けとみられますが、まさにパトレイバーを自分たちの手で造り上げていくファン垂涎の内容にSNSは騒然。
💬 「石油王なら全額投資してた」
💬 「乗り物酔いがキツイのも再現されるのだろうか?」
💬 「これはまた趣味の世界」
💬 「どうせならグリフォンを」
など、期待する声が飛び交いました。

『機動警察パトレイバー』の主人公、泉野明。MOVeLOT株式会社プレスリリースより / Via prtimes.jp

まだ、どんな機体になるのか詳細は不明ですが、「太田さーん、大統領落っことしちゃったぁ!」「こいつをふんづかまえるのが先だ!!」ごっこができる日が来るのも近いのかもしれません。
新作アニメ『機動警察パトレイバー EZY』とともに、楽しみです。

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