豊田合成 水素タンク海外展開へ 欧米で受注開拓、現地生産も視野 齋藤社長インタビュー

「船舶などへの拡販も目指す」と語る齋藤社長

 豊田合成の齋藤克巳社長は、中部経済新聞社の取材に応じ、燃料電池車(FCV)などに搭載される水素タンクについて、海外展開を目指す考えを示した。欧州や北米などで商用車や船舶向けの需要を開拓し、受注につながれば現地生産も検討する。カーボンニュートラル(CN、二酸化炭素排出量実質ゼロ)の取り組みで先行する欧州では、水素への関心も高い。齋藤社長は「海外でも水素の利活用が進んでいる。欧州では引き合いもあり受注につながれば、現地生産も検討していく」と明かした。(川原和起)

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