【開幕スタメン予想|川崎】実力を持つ選手を2チーム分保有。CFは新加入のエリソン、予想が難しい左インサイドハーフは...

いよいよ開幕を迎えるJ1リーグ。20チームに増えた24シーズンは、どんな戦いが繰り広げられるか。本稿では川崎フロンターレの開幕スタメンを予想する。

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川崎はJリーグ開幕までに3試合を消化。シーズン初戦のACL山東泰山戦と、中3日でのスーパー杯神戸戦の2試合で、鬼木達監督は11選手全員を入れ替える大胆な采配で2連勝した。

つまり、ある程度の実力を持つ選手を2チーム分保有しているということを証明した形だ。そうした背景を踏まえつつ、リーグ開幕戦は山東戦のメンバーがベースになると予想した。

前線の3枚では、センターフォワードに新加入のエリソンを起用したい。力強いプレーでゴールを脅かしつつ、守備に走る献身性でもチームを助けてくれる。縦に仕掛けられるマルシーニョ、ポジションを左右に動かしつつ、時間を作れる家長昭博の左右のウイングは固そう。

中盤の3枚のうち、難しいのが左インサイドハーフ。加入間もない山本悠樹でいくのか、実績のある瀬古樹にするのかの判断は難しかった。右のインサイドハーフは脇坂泰斗、アンカーは橘田健人で安定をとりたい。

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左右のサイドバックは新加入の三浦颯太、ファンウェルメスケルケン際の両選手か。

CBの1枚は丸山祐市と予想。丸山はプレーに加え、声で周囲を動かせるという点を重視。その丸山に高井幸大と組ませることでベテランの経験やリーダーシップなどを感じ取ってもらいたいところ。

GKは今年もチョン・ソンリョンが主軸になりそうだ。

このメンバーで、最終ラインからの縦パスや、サイドバックが組み立てに加わる厚みのある攻撃を期待したいと思う。

GKの控えの一番手は上福元直人。スーパー杯では立ち上がりに不安定さが出てしまったが、ミスに引きずられることなく立て直したのは見事だった。

守備の控えは2選手。CBとSBのトラブルに対応させたいということで、ジェジエウと佐々木旭の本職の選手を選択した。大南拓磨も捨てがたかった、この人選に。

中盤はインサイドハーフの選手ということで瀬古樹と山内日向汰を選んだ。怪我からの回復具合によって、遠野大弥の名前も入ってきそう。

攻撃陣ではスーパー杯でも活躍したバフェティンビ・ゴミスを軸に据えた。瀬川祐輔はウイングの控えとしての起用にとどまらないユーティリティ性が助かる。ここに山田新や、怪我からの回復具合によっては小林悠の名前も上がって来そうだが、まずはこのメンバーで。

取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト)

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