奈良県下北山村崩土事故、県が3村を観光支援へ 旅費割引キャンペーン - 整備中の仮橋供用開始から3カ月程度

崩落現場に設置される仮橋のイメージ(県提供)

 昨年12月に下北山村池原の国道169号で起きた崩土事故で、奈良県は20日、事故の影響を受けている下北山村、上北山村、川上村の3村への観光需要を喚起するキャンペーンを実施すると発表した。

 現在、県は応急対策として国道沿いに仮橋を整備しており、6月下旬をめどに供用を開始する予定。ダム側に張り出す仮橋を通って現場が通行できるようになる。事業費は斜面の安全確保と仮橋整備合わせて約9億円。

 キャンペーンは仮橋の供用開始後から3カ月程度、実施する予定で、宿泊費は5千円、観光バスツアーなど交通付宿泊は8千円を上限に、旅行代金の50%を割引する。県は同事業費5千万円を2月定例県議会に提案する。

 山下真知事は「キャンペーンを活用して県内外から多くの方に3村に来てもらいたい」と話した。

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