米ウォルマートの第4四半期既存店売上高、予想上回る

Siddharth Cavale Ananya Mariam Rajesh

[20日 ロイター] - 米小売業大手ウォルマートが20日発表した第4・四半期決算(1月31日まで)の既存店売上高(燃料を除く)は前年同期比3.9%増と、LSEGによる市場予想2.91%増を上回った。調整後1株当たり利益は1.80ドルと、予想の1.65ドルを上回った。

25年1月期通期の連結売上高は前期比3─4%伸びると予想した。アナリスト予想は3.4%増だった。

過去10年超で最大となる9%の増配と、米テレビメーカーのビジオを23億ドルで買収することも発表した。

ウォルマートは1株当たり現金11.50ドルでビジオの買収を提案。第4・四半期は急成長した広告売上高が前年同期比で22%増え、食品事業よりも大きな利益源となった。電子商取引(EC)の売上高は23%増えた。

ウォルマートは買収によってビジオのスマートキャスト・オペレーティング・システムにアクセスし、ストリーミング・デバイスに広告を表示する機能をサプライヤーに提供するようにして広告収入を得られるようになる。アナリストらはこれまでに、買収が実現すればウォルマートは米国のテレビ市場シェアの5分の1以上を握ると指摘していた。

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