米、大規模対ロ制裁を23日に発表 ナワリヌイ氏死亡を追及

[ワシントン 20日 ロイター] - バイデン米大統領は20日、23日にロシアに対する大規模な制裁措置を発表すると明らかにした。ロシア反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の死亡のほか、開始から間もなく2年が経過するウクライナ全面侵攻を巡る措置。

バイデン大統領は詳細については明らかにしなかったが、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)によると、制裁措置はロシアの収入源のほか、防衛や産業基盤などに関連する多岐にわたる品目を標的にしたものになる。

ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、ナワリヌイ氏の死亡について「ロシア政府が世界にどう説明しようとも、プーチン大統領とその政府がナワリヌイ氏の死に責任があることは明白」とし、同氏の死亡の経緯を巡り「完全な透明性」を求めていると述べた。在モスクワ米大使館も一段の情報を求めているという。

米政府当局者によると、ウクライナ全面侵攻開始から2年が経過するのに合わせ制裁措置がすでに準備されていたが、ナワリヌイ氏の死亡を受け、政府は措置を補足する。

また関係筋によると、ブライアン・ネルソン財務次官(テロ・金融情報担当)が週内にドイツ、ベルギー、フランスを訪問する際、ナワリヌイ氏の死亡に関連する制裁措置についても協議する。

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