途中出場のアルナウトヴィッチが大仕事! インテル、ホームでアトレティコに“ウノゼロ”先勝

チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが20日に行われ、インテル(イタリア)とアトレティコ・マドリード(スペイン)が対戦した。

16チームによって争われる決勝トーナメントの戦いは先週のミッドウィークにスタート。2週目となった20日には、昨季のファイナリストであるインテルが登場する。セリエAで首位を走るインテルは、CLではグループDに入り、3勝3分と無敗で終えた。勝ち点、当該チーム間の対戦成績ではレアル・ソシエダ(スペイン)と並んだものの、全体の得失点差により2位での通過となっている。

一方、アトレティコ・マドリードはラツィオ(イタリア)、フェイエノールト(オランダ)、セルティック(スコットランド)と日本人選手所属クラブばかりのグループEに入った。CLでの経験値、そして地力の差を見せつける形で、4勝2分と無敗でグループステージが終了。首位で決勝トーナメント行きの切符を掴み取っていた。

インテルはフェデリコ・ディマルコ、マルクス・テュラム、ラウタロ・マルティネスといった面々がスターティングメンバーに並んだ。一方、アトレティコ・マドリードはホセ・マリア・ヒメネス、コケ、ロドリゴ・デ・パウルらが先発入り。最前線ではマルコス・ジョレンテがアントワーヌ・グリーズマンとコンビを形成する。

試合は立ち上がりから一進一退の攻防が繰り広げられ、両チームともに悪くないシーンを作り出していく。12分、アトレティコ・マドリードは敵陣左の位置でボールを受けたサムエウ・リーノがカットインから右足を振り抜くも、シュートはゴールの右へ。対するインテルは32分、バンジャマン・パヴァールからのロングフィードをテュラムが頭で落とし、待っていたラウタロがボックス手前から右足一閃。ミドルシュートは枠を捉えきれなかった。

前半も終盤に差し掛かった36分には、敵陣右サイド開いた位置でボールを受けたマッテオ・ダルミアンが横へ繋ぐと、ニコロ・バレッラがアーリークロスを供給。中央へ飛び込んだラウタロがダイレクトで狙ったが、ここはGKヤン・オブラクに阻まれる。前半の終盤にはラウタロとテュラムの2トップがゴールに迫る場面を作ったが、前半はスコアレスで終了した。

後半に入るとインテルが徐々に試合の流れを引き寄せ、チャンスの数を増やしていく。49分、アトレティコ・マドリードのハイプレスを掻い潜ったところから、左サイドを駆け上がったディマルコがアーリークロスを放り込む。テュラムの負傷によりハーフタイム明けからピッチに送り出されていたアルナウトヴィッチがファーサイドで合わせたものの、シュートはジャストミートできずに枠を捉えきれない。

続く63分にはボックス手前でハカン・チャルハノールからのパスを引き出したアルナウトヴィッチが、ラウタロとのワンツーでボックス右へ侵入。リターンパスを受けて右足を振り抜いたが、ここもゴールを外れた。

このまま試合は終盤に突入したものの、79分に均衡が破れた。ピッチ中央付近のルーズボールをめぐって、デ・パウルとヘイニウド・マンダーヴァがお見合いの状態になると、インテルはその隙を見逃さない。ダヴィデ・フラッテージがダイレクトでスルーパスを送ると、抜け出したラウタロが自ら右足でフィニッシュまで持ち込む。ここはGKオブラクが立ちはだかったが、こぼれ球をアルナウトヴィッチが押し込んだ。インテルが終盤に先手を取っている。

試合はこのままタイムアップ。終盤に“伏兵”が大仕事をやってのけ、インテルが1-0で勝利。ホームで大きなアドバンテージを得た。

次節は3月13日に行われ、今度はアトレティコ・マドリードがホームにインテルを迎える。

【スコア】
インテル 1-0 アトレティコ・マドリード

【得点者】
1-0 79分 マルコ・アルナウトヴィッチ(インテル)

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