転落した26歳女性、頸椎損傷など大けが…高さ5.91メートルから落ちる 住宅の新築工事で、足場を解体中に悲劇 会社を書類送検…現場にいるはずの主任者おらず、選任を怠っていた

労働安全衛生法違反の疑い 工事業者を書類送検

 埼玉県の川口労働基準監督署は14日、労働安全衛生法違反の疑いで、千葉県船橋市の建築工事業「東京BK足場」と同社の男性管理者(47)をさいたま地検に書類送検した。書類送検容疑は昨年7月27日、川口市内の木造住宅の新築工事現場で、足場の解体工事を行う際に作業主任者を選任していなかった疑い。

 同労基署によると、作業に従事していた同社女性社員(26)が地上5.91メートルの位置から落下し、頸椎(けいつい)損傷などの大けがを負った。当時現場には5人の作業員がおり、高さ5メートル以上の足場の解体工事を行う際には足場の組立て等作業主任者技能講習を修了した人のうちから主任者を選任しなければならなかったが、怠っていたという。

 同労基署は認否を明らかにしていない。

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