歌姫ビリー 女優として初受賞果たす 母親の言動で演技をあきらめた過去

歌手ビリー・アイリッシュ(22)が、18日に開催されたピープルズ・チョイス・アワードで女優として初めて賞を受賞した。映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』などで知られるドミニク・フィッシュバック主演ドラマ『キラー・ビー』で、女性のエンパワメントを掲げたカルト集団のリーダー、イヴ役を演じたビリー、サンタモニカのバーカー・ハンガーで開催された授賞式でTVパフォーマンス・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。

トロフィーを俳優ジェレミー・レナーから受け取った際、「これをドミニク・フィッシュバックに捧げたい。あの番組は、彼女あってのもの。彼女はあの番組に全てを注ぎ込み、それを率いた。彼女は私に全てを教えてくれた。あの経験の全ては彼女のおかげ。彼女は、私よりこれに値する。彼女は素晴らしいし、美しく、才能にあふれている。彼女は永遠に全てにキャスティングされるべきよ」と共演のドミニクを称賛した。

『アトランタ』のドナルド・グローヴァーとジャニーン・ネイバーズが手掛けたコメディホラースリラー作では、あるポップスターの熱狂的ファンの若い女性ドレ(ドミニク)が連続殺人鬼となってゆく姿を描いている。

ビリーは、2021年に米バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演した際、母親マギーさんから、女優になる夢をあきらめるように言われたことを明かしていた。

「私は長い間、自分ではない誰かのふりをしていた。つまり演技ね。そして賢い人に、『ビリー、あなたは決して演技をするべきではない』って言われたことがあるの。その人は私のママよ!」と告白。そして演技にまつわる、ある出来事を振り返った。「私は演技が大嫌いだって言っていたんだけど、本当は小さい時、私は大好きだったの。私の両親は俳優で、兄もそうだった。映画に出るのが私の夢だったわ。そして、その夢を失った時を覚えている」「9歳だった。ママが自分の人生に基づいた映画を書いたの。そして兄フィニアスを自分の息子役にキャスティングした。彼女は母親役だった。そしてその映画には、娘は登場しなかったわ!私は理解したわよ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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