宇佐市に移動式コンテナホテル立地へ デベロップ、市と避難所提供の協定も締結【大分県】

中津市犬丸にあるデベロップのコンテナホテル
宇佐市にホテル立地を表明し、災害時の連携協定を結んだ岡村健史代表(右)と是永修治市長=宇佐市役所

 【宇佐】移動可能なコンテナホテルを全国展開するデベロップ(千葉県市川市)が20日、宇佐市下拝田へのホテル立地を表明した。災害時には緊急避難所として提供する連携協定も市と結んだ。県内での立地は中津市に続き2カ所目。

 ホテル名は「HOTEL R9 The Yard宇佐」。コンテナの客室40室とサテライトオフィス2室を設ける。

 客室(13平方メートル)はベッドや浴室、トイレ、エアコンなどを備え、定員は2人。タイヤが付いており、災害時はトレーラーでけん引して被災地に運び、仮設住宅などとして使える。10月から営業を始める予定。

 宇佐市役所で式があり、同社の岡村健史代表(47)が是永修治市長に立地表明書を手渡し、連携協定に調印した。災害時は市の要請に応じて避難所などとして提供し、使用にかかる費用は市が負担する。

 是永市長は「宿泊施設やサテライトオフィスの充実、災害対応など、行政課題の解決につながる」とあいさつ。岡村代表は「要請があれば、すぐに対応できるよう準備している。有事の際は全力で対応したい」と話した。

© 有限会社大分合同新聞社