「ご乗車ありがとうございます」 させぼバス運転体験会 長崎・佐世保

車内マイクを使うなどして運転席体験をする参加者=佐世保市、佐世保中央自動車学校

 長崎県佐世保市のさせぼバス(松永栄次社長)は18日、沖新町の佐世保中央自動車学校で、バスの運転体験会を開いた。参加者がバスの教習車を実際に走らせたり、運転席の乗車体験をしたりして運転手の仕事に触れた。
 運転手不足に直面する同社が、社の認知度を高め、採用につながればと企画した。運転体験は普通免許だけでも可能。初めての企画に、定員の倍となる約20人から応募があり、体験枠を拡大して実施した。
 同社の社員と教習車に乗り込んだ参加者は、大きなハンドルを握って慎重に車体を走らせていた。同市棚方町の会社員、白石直さん(46)は「目線の高さやハンドルの感覚が違い、普通車とは異なる楽しさがあった」と話した。
 免許を持っていない子どもら向けの運転席乗車体験もあった。同市桜木町の松永悠聖(はると)ちゃん(3)は車内マイクで「ご乗車ありがとうございます」などと言って運転士になりきり「人を乗せて、いろんな場所に連れて行ってくれるバスが好き」と笑顔で話した。

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