By CAPA編集部
シグマは、フルサイズミラーレスカメラ対応の超望遠レンズ「500mm F5.6 DG DN OS | Sports」を2024年3月14日に発売する。対応するマウントはLマウントとソニーEマウントの2種類。価格はオープン。参考価格は495,000円 (税込)。
本製品は、500mmという超望遠と高い描写力を、1,370g (Lマウント用) の驚くほど軽量なボディに凝縮したミラーレスカメラ専用の超望遠AFレンズ。加工難度の高い大口径の特殊低分散ガラスを複数枚使用することで、回折光学素子を使うことなくレンズ構成の大幅なコンパクト化に成功した。手ブレ補正機構OSを内藏し、野生動物から飛行機、鉄道というあらゆるシチュエーションにおいてフットワークよく撮影できる。
■高い光学性能とコンパクトボディを両立
レンズ構成は14群20枚。特殊低分散ガラスを用いた最新の光学設計により、手持ち撮影ができるコンパクトな光学系と高い光学性能の両立に成功した。軸上色収差を中心に各収差を良好に補正し、画面中心から周辺まで均一かつ高い解像力を持つ。
最先端のシミュレーション技術をもとにあらゆる条件の入射光に対して対策を行い、フレアやゴーストの発生を抑え、クリアな描写が得られる。
■リニアモーターによる高速AFと強力な手ブレ補正
AF駆動には、高度な電子制御による高い精度と静粛性が特徴のリニアモーター HLA (High-response Linear Actuator) を採用。シビアなフォーカシングが求められる超望遠撮影でも、高速かつ正確なピント合わせが可能で、動きの速い被写体に追従する。
手ブレ補正機構を内藏。最新の手ブレ補正アルゴリズム OS2により、5.0段の高い手ブレ補正効果が得られる。手ブレ補正には、一般的な撮影向けのモード1に加え、モータースポーツなどの流し撮りに最適なモード2も搭載する。モード2では、構図の縦位置・横位置を問わず、上下・左右・斜めの各方向に動かした場合でも手ブレ補正が有効に働く。
■高いビルドクオリティと耐久性
高精度なTSC (アルミニウムと同等の熱収縮率を持つポリカーボネート) とマグネシウムで構成されたレンズボディは、小型ながら優れたビルドクオリティを実現。Sportsラインにふさわしい耐候性、質感、各リングの操作性を実現している。
マウント接合部やフォーカスリング、絞りリング、操作系スイッチなどに防塵防滴構造を採用し、ゴミやホコリの侵入を防ぐ。レンズ最前面には撥水防汚コートを採用し、水滴や粉塵が付着しても、すぐに拭き取るとこができる。
かぶせ式のレンズフードはTSC製の軽量かつ高強度なのもの。先端には擦れや傷から保護するラバーが施されている。
■撮影をアシストする豊富な機能
鏡筒には絞りリングを装備。絞りリングクリックスイッチでクリックをキャンセルしたり、絞りリングロックスイッチで絞りが不用意に動くことを防ぐことができる。
AF関連では、必要に応じてAF時のフォーカス駆動範囲を制限し、素早い合焦を可能にするフォーカスリミッタースイッチ (FULL、10m〜無限遠、3.2〜10mの3ポジション) を搭載。カメラ側から任意の設定を割り当てられるAFLボタンを3か所に設けている。Lマウント用では、「SIGMA USB DOCK UD-11」を使うことで、カスタムモードスイッチに任意のOS動作やフォーカスリミッター範囲を設定できる。
組み込まれている三脚座はアルカスイス対応の軽量なマグネシウム合金製で、着脱可能。三脚座のリングには90°ごとにクリックを採用する。
■Lマウント用はテレコン対応
Lマウント用の「500mm F5.6 DG DN OS | Sports」は、テレコンバーター「TC-1411 (1.4倍)」「TC-2011 (2.0倍)」に対応し、焦点距離を1.4倍、または2倍に伸ばすことが可能。最大1000mmの超望遠でAF撮影を行える。
SIGMA 500mm F5.6 DG DN OS | Sports 主な仕様
対応マウント Lマウント、ソニーEマウント
対応フォーマット 35mmフルサイズ
焦点距離 500mm
レンズ構成 14群20枚 (FLDガラス3枚、SLDガラス2枚)
画角 5.0°
開放絞り F5.6
最小絞り F32
絞り羽根枚数 11枚 (円形絞り)
最短撮影距離 320cm
最大撮影倍率 1：6
フィルター径 95mm
最大径×長さ Lマウント φ107.6×234.6mm、Eマウント φ107.6×236.6mm
質量 Lマウント 1370g、Eマウント 1365g
付属品 レンズフード LH1034-02、三脚座 TS-151、フロントキャップ LCF-95mm III、リアキャップ LCR II、ケース
