観光庁長官「これ以上回答ない」 IR不認定巡り長崎県知事が面会

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)計画を巡り、大石賢吾知事は20日の定例県議会本会議で、観光庁の高橋一郎長官と16日に面会したと明らかにした。長崎県が提出した計画不認定に関する質問書に対し、国は審査委員会の関係資料を送付しただけで直接的な回答は避けたが、高橋長官は「これ以上の回答はない」と述べたという。
 県は先月、国が不認定とした決定に対し「認識に差がある」として質問書を送付。今月9日に回答として資料が届いた。
 県は資料を精査し「回答になっていない」と判断。大石知事は高橋長官との面会で「現状では(県民や関係者らに)説明責任を十分に果たすことが困難」と、さらなる回答の有無を確認したという。
 高橋長官の回答を受け大石知事は「県議会や関係者の意見を聞き、今後の対応を判断したい」と述べた。

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