カズレーザー 猫の飼い主は“豚肉アレルギー”になりやすい…?専門家がリスクを回避する方法を解説

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が20日に放送された。今回は『この春、日本を悩ます「アレルギー」と「人手不足」の対処法を学ぶ!』をテーマに、『ここ数年で症例数が10倍 新・3大食物アレルギー』という講義で、食物アレルギー研究の第一人者が、食物アレルギーの最新研究について解説を行った。

専門家は講義冒頭で、『経皮感作』と呼ばれる、アレルギー物質が皮膚などから体内に侵入することで引き起こされるアレルギー反応について語り、この反応がきっかけでのちに食べ物として食品を摂取した際にアレルギーが引き起こされるという症例を紹介した。たとえば同じ化粧品を毎日使い続けることで、特定の色素が体内に侵入。その色素に反応した免疫が抗体を作ってしまうため、同じ色素を含む食品を食べた際にアレルギー症状が起きてしまうことがあるという。

代表的な例として、ピンク色のアイシャドウに含まれる『コチニール』という色素に対する抗体が体内で生成されると、同じ色素を含んだマカロンなどを口にした際にアレルギー反応が起こることがあるそうだ。もちろん色素そのものに問題があるのではなく、必ずしもこうしたアレルギー反応が起こるわけでもない。専門家は化粧品の使用頻度や使い方、そのほか日頃の肌ケアに注意が必要だと語った。

続いて専門家は、近年患者数が急増している『ナッツ類』の食物アレルギーについて言及。すでに『3大食物アレルギー』とされていた、卵・牛乳と合わせて『新3大食物アレルギー』だというナッツは、そのダイエット効果などから近年消費量が急激に増加。その結果、患者数も大幅に上昇しており、くるみアレルギーは9年間で10倍以上に増えているというデータも明かされた。そのため昨年、食物アレルギーに関する特定原材料の表示義務に「くるみ」が追加されたという。これは2008年の「エビ・カニ」以来、15年ぶりのことだそうだ。

また専門家はペットと食物アレルギーの関係性についても言及。飼っているペットの種類によって発症しやすくなる食物アレルギーがあるとした。代表的な例は猫と豚肉などで、猫の毛のタンパク質と豚肉のタンパク質の形が似ていることで、『交差反応』というアレルギー反応が引き起こされるという。

ただし猫を飼っているからといって豚肉を食べてはいけないということではなく、加熱をすることでアレルギー反応は起きなくなるそうだ。専門家は「食べたときに喉が痒いとか、なんか蕁麻疹(じんましん)起こったときに“あっ、ダメかもしれない』と思うのが大事」と正しい知識を知っておくことが重要だとした。

専門家の解説にカズレーザーも興味津々の様子で、日々新しい結果が更新されるアレルギー研究の成果に、何度もうなずいていた。

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