逮捕の榊英雄容疑者、業界も呆れた復帰画策…本誌は過去に「卑劣な手口」「LINEのアイコンは娘」報道

榊英雄氏 写真・Rodrigo Reyes Marin/アフロ

2月20日、映画監督の榊英雄容疑者が、演技指導の名目のもと、20代女性に性的暴行を加えたとして、準強姦容疑で逮捕されたことがわかった。

各社報道によると、榊容疑者は2016年5月、東京・港区のマンションで、女優志望の20代女性に、「タトゥーがあると大変だから裸を確認したい」などと語りかけ、性的暴行を加えた疑いが持たれているという。警視庁は、複数女性からの被害届を受理しているとして、調査を進めている。榊容疑者は、調べに対し「冤罪です」と容疑を否認しているとも伝えられた。

2022年3月、若手女優や、映画出演を目指す女優志望者たちに対し、“ワークショップ” などと語って性行為を強要したことを多数告発されていた榊容疑者。告発後、自身の監督作品である『蜜月』『ハザードランプ』は公開中止となり、榊氏自身も活動停止。同年10月には、当時の妻との離婚も報じられていた。

当時、性加害を告発された榊氏は「事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません。猛省し悔い改めることを誓い、日々を大事に生きていきたい」と、反省と反論が混じったコメントを発表している。

だが、その“悪評”は以前から囁かれていた。「榊さんが手を出していたのは、若手女優だけではない」と話すのは、榊氏と2016年に複数回、酒席で一緒になったという30代の映画関係者。2022年9月、本誌の取材にこう答えている。

「榊さんは本当に気さくで、芸能人ぶったところもない。だから、映画関係者、とくに男性には好かれていました。『今度、飲む機会があったら声かけてよ』と言ってくれるので、こちらも嬉しくて誘ってしまったのがきっかけでした」

宴席をともにするようになったこの関係者は、榊氏の “もうひとつの顔” を見ることになる。

「榊さんと面識のある『朝ドラ女優』が参加した飲み会がありました。正直、彼女は榊さんより格上。そういった場での榊さんは、本当に大人しく酒を飲みながら俳優論を語る。まさに紳士でした」

そんな榊氏が豹変したのは、「業界以外の一般女性が参加した飲み会」のときだったという。

「女性に飢えた人のようで、自己紹介の後、熱く俳優や監督の仕事について語っていたと思ったら、唐突に横の席の女性にボディタッチを始めたり、腕を掴んで自分の股間を触らせようとしたり……。みんなの前で『今日、朝まで一緒にいよう』と口説くこともあり、顔を知られた人がそんな振る舞いをすることに驚きました」(同前)

榊氏のこういった行為は、ほぼ「しらふの状態」でおこなわれていたという。

「飲み会が始まってお酒はまだ1杯めで、15分もたたないうちにこのノリですから、同席者たちは引いていました。それでも、なんとか女性をお持ち帰りしようと粘っていて、飲み会に呼んだことを心から後悔しましたよ」(同前)

榊容疑者には2人の娘がいるが、被害女優へのハラスメントが記録されたLINEでは、榊氏のアイコンは娘の写真だった。卑劣なやり口が、自分の身に返ってきたとしか言いようがない。

榊容疑者の近況について、別の関係者は本誌にこう語る。

「じつは、榊氏には、映画界から身を引いた後も彼を支える人物がいました。しかし、榊氏はその人物に無断で、映画界に復帰しようとしたのです。

そんな“不義理”は業界にも知れ渡り、呆れられてしまったようです。復帰の道は完全に絶たれ、今回の逮捕が“追い討ち”になったのでは」

過去の事実関係が明らかになることを願うがーー。

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