カズレーザー 日本はなぜ賃金が低いのか?欧米で主流の『ジョブ型』と、日本の雇用形態の 違いを説明

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが MC を務める『カズレーザーと学ぶ。』が20 日に放送された。今回は『この春、日本を悩ます「アレルギー」と「人手不足」の対処法を学ぶ!』をテーマに、『どうしたら給料は上がる!?2024 年問題に揺れる日本』という講義で、内閣府規制改革推進会議の議長を務めた経験を持つ専門家が、激変する日本社会の課題と、給料を上げる方法について解説を行った。

そもそも『2024 年問題』とは、運輸・運送業など一部の職種で労働時間の上限が引き下げられることで発生する物流コストの上昇や人手不足の深刻化を指し、すでに一部の地域では日曜日のバス運行が休止されるなどの事態に陥っているほか、一部路線バスの廃止なども進んでいる。物流についても、このままではトラックの輸送能力が今年だけで 4 億トン減少するという試算も出ており、日常生活への影響も少なくないという。

専門家はほかにも介護士や建設業者など社会に欠かせない職業『エッセンシャルワーカー』の賃金の低さを指摘し、必要性が高い職業でも、介護士など 1 人でつきっきりの世話をしなければならない仕事は、賃金が上がりにくいと語った。たとえば職業別の時給が最も高い航空機のパイロットは、一度に大勢の人数を運んでいくことができることが高賃金の要因の一つになるようだ。

さらに日本が抱える低賃金問題として、専門家は日本の転職しづらい雇用形態を指摘。欧米は、ジョブ型とよばれる自らの専門性を発揮する働き方が主流となっているが、日本はメンバーシップ型という人材が会社に雇われる形になりがちなため、転職がしづらい環境に陥っているという。

講義を受けてカズレーザーは「やりがいと収入がトレードオフな関係になってるってみんな思ってるんですよね。やりがいがあって儲(もう)かる仕事が絶対あるのに、みんなそれを目指さない」と指摘。さらに「日本は 1 回入ったらあまり会社変えられないから、多分やりがいっていうものを考えちゃうんじゃないかなと思います」と、やりがいと賃金の関係性について問題を提起した。

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