矢板高、栃木県勢初受賞 持続可能な畜産、最高賞に 知事に報告

福田知事(左)に取り組んでいる活動や大会で発表した内容を説明する矢板高の生徒=20日午前、県庁

 4日に東京都で開催された「第9回全国ユース環境活動発表大会(全国大会)」で最高賞の環境大臣賞に輝いた矢板高農業経営科の生徒らが20日、県庁を訪れ、福田富一(ふくだとみかず)知事に結果を報告した。県教委によると、本県の高校が同賞を受賞するのは初めて。

 大会は高校生が日頃取り組む環境活動を発表する場として、環境省などで構成する実行委員会が主催。全国から115件の応募があり、各地方大会を通過した矢板高を含む計16校が全国大会に出場した。

 大会には、同科3年の土志田磨耶(としだまや)さん、佐々木光香(ささきみつか)さん、八木澤香怜(やぎさわかれん)さんらが参加。規格外リンゴなどを原料にした自家製飼料の開発や母牛の再肥育、大規模災害時に地域内の牛を学校の放牧場に緊急避難させるための計画など、これまで取り組んできた持続可能な開発目標(SDGs)に関する活動を発表した。

 大会を振り返って、土志田さんは「発表はすごく緊張した。3年間ずっと世話をしてきたウシに関することで受賞できて本当にうれしい」と語った。福田知事は「受賞おめでとう。知識や経験を後輩にも引き継いでほしい」とエールを送った。

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