年の差カップルはどんどん減少していく? 調査で浮かび上がったそのロジックとは

愛があれば年齢は関係ない、といわれるように芸能界でも多く見られる年の差カップル。女性が年下である事例が多いが、その恋心の始まりはどこから生まれるのだろうか。三凛さとし氏と合同会社serendipityが、20歳以上40歳未満の女性全国3996人を対象に「20歳以上年上の男性との恋愛経験と家族関係」について調査した。

まず初めに「20歳以上年上の男性と次のような関係になったことはあるか?」と質問したところ、大多数の76・3%が「ない」と回答。裏を返せば4人に1人が恋愛(交際)や結婚、恋愛感情に発展していることが分かる。

また「きょうだいがいるか」という質問をしたところ、20歳以上年上の男性と結婚まで至った人は兄や姉がいる割合が他の回答者よりも高い。さらに一人っ子である割合は他よりも5%以上低いことが伺えた。

最後に思春期にあたる「未成年期、父親との関係はどうだったか?」という質問をしたところ、これも「良かった」以上の回答値で20歳以上と結婚している女性の割合が飛び出ていることが結果として現れた。

英語圏では「Daddy issues」という現象も指摘されるなど、一般的に「父親から愛されなかったと感じる人ほど、年上の男性に惹かれる」と考えられがち。だが今回のアンケートでは未成年時代に父親との関係が良かった人ほど、20歳以上年上の男性と結婚や恋愛に発展する可能性が高いことが明らかになった。一般的な「父親からの愛情を埋めるために、年上の男性と恋愛関係になる」という説明ではなく、年上の男性が父親のような安定感や魅力を持っているため、年上の男性に惹かれる傾向が強いことが浮かび上がった。

今回のアンケートに回答した女性の中で、20歳以上年上の男性と結婚した人や恋愛関係のある人は、共に兄姉が多く、結婚した人においては一人っ子の割合が極端に低いことが明らかになった。これは年長者との関係が年齢差のある恋愛に影響を与えている可能性示唆している。日本では少子化が進行しており、一人っ子の割合も急速に増加している。この観点から考えると将来的には20歳以上歳の差のあるカップルが減少していくのかもしれない。

(よろず~ニュース調査班)

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