中村蒼、12年ぶりの大河ドラマ『べらぼう』に出演、蔦屋重三郎の義兄“次郎兵衛”役

中村蒼が2025年NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に出演することが決定した。2013年放送の『八重の桜』以来、12年ぶりの大河ドラマ出演となる。

『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、18世紀半ば、人口は100万を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市へと発展した江戸が舞台。江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎を軸にした“痛快エンタテインメント”。
脚本は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、NHKドラマ「大奥」シリーズなどの森下佳子が務める。

中村蒼は、吉原を代表する引手茶屋・駿河屋(高橋克実)の実子であり、横浜流星演じる蔦屋重三郎の義理の兄・次郎兵衛を演じる。
吉原に向かう手前の五十間道で茶屋の経営を任されてはいるが、実際の切り盛りは蔦重が行っている・・・蔦重は、その軒先を借り、貸本屋も営んでいる。
次郎兵衛は、はやりもの好きでお洒落に敏感、自由気ままな性格と、いわゆる「放蕩息子」な役どころ。
流行りもの好きな放蕩息子な次郎兵衛でありますが、「重三郎が悩みもがいている時に同じ目線で悩み、同じ目線で喜びを分かち合う義兄だけど友のような存在だと思います」と話し、「どこか憎めずみなさんから愛される様な人物に出来るようにしたいと思います」と意気込みを語る。

大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」は2025年1月よりNHKにて放送予定。

◆2025年大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
2025年1月~
【作】森下佳子 【主演】横浜流星(蔦屋重三郎役)

【物語】
18世紀半ば、人口は100万を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市へと発展した江戸。蔦重こと蔦屋重三郎は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。
血のつながりをこえた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。
折しも、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内など多彩な文人が輩出。蔦重は、朋誠堂喜三二などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。33歳で商業の中心地・日本橋に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
蔦重が見出した才能は、喜多川歌麿(染谷将太)、山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たち。その多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていく。
しかし時世は移り変わり、田沼意次は失脚。代わりに台頭した松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。周囲では江戸追放や死に追いやられるものもあらわれる…蔦重は、その後も幕府からの執拗な弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続ける。そんな中、蔦重の体を病魔が襲う・・・
命の限りが迫る中、蔦重は決して奪われない壮大なエンターテインメント「写楽」を仕掛けるのだった…

© 株式会社ジェイプレス社