ユナイテッドの共同オーナーが誕生! ラトクリフ氏が株式27.7%を取得、今年中に合計300億円を投資へ

マンチェスター・ユナイテッドの共同オーナーとなったラトクリフ氏[写真:Getty Images]

マンチェスター・ユナイテッドは20日、サー・ジム・ラトクリフ氏が株式の25%を取得したことを発表した。

ユナイテッドは昨年12月末、化学企業『INEOS』の会長を務めるサー・ジム・ラトクリフ氏による株式25%取得合意を発表。プレミアリーグ、イングランドサッカー協会(FA)の承認を待つ状況となっていた。

ラトクリフ氏が100%所有する「トローラーズ・リミテッド(Trawlers Limited)」は、1株あたり33ドルでA種株式の25%を公開買い付け。25%相当の1323万7834株を取得したという。

また、B種株式も取得し、2億ドル(約300億円)をクラブに投資。A種、B種ともに約27.7%を所有することとなり、2024年12月31日までにさらに1億ドル(約150億円)を投資する予定となっているという。この資金は、オールド・トラッフォードのインフラへの投資を目的とするという。

ラトクリフ氏はクラブを通じてコメントしている。

「マンチェスター・ユナイテッドの共同オーナーになることは大変名誉hなことであり、大きな責任が伴う。これは取引完了を意味するが、マンチェスター・ユナイテッドをイングランド、ヨーロッパ、そして世界のフットボールの頂点に返り咲かせ、ファンのためにワールドクラスの施設を提供するための旅の始まりに過ぎない。これらの目標を達成するための作業は、今日から急速に進んでいくだろう」

また、これまでクラブを保有していたグレイザー・ファミリーのジョエル・グレイザー共同オーナーもコメントしている。

「サー・ジムを共同オーナーとして歓迎し、マンチェスター・ユナイテッドの輝かしい未来を実現するため、彼とINEOSスポーツと緊密に協力することを楽しみにしている」

ユナイテッドは2005年からアメリカのグレイザー・ファミリーがオーナーを務めていたが、2022年11月にクラブ売却も含めた複数の選択肢を検討中と発表。カタールの投資家グループが完全買収を狙うも交渉はまとまらず、クラブの行方が注目されていた中、新たな共同オーナーが誕生した。

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