韓国代表解任のクリンスマン、韓国に住まなかった理由を明かす 北朝鮮の金正恩との仰天秘話も

アジアカップで準決勝敗退に終わった韓国代表は、ユルゲン・クリンスマン監督の解任を決めた。

昨年2月に就任して以降、17試合で9勝5分3敗という戦績だったが、韓国に定住せずに自宅のあるアメリカで暮らしていたことなども批判されていた。

そのクリンスマン氏は、ドイツ紙『TAZ』とのインタビューでこう話していたそう。

「(カリフォルニアの自宅にいる時間が長すぎて、韓国で過ごす時間が少なすぎると批判されたが?)

どこで?

(代表監督だった韓国で。なぜほとんど滞在しなかったのか)

単純に自分はかなりアメリカナイズされているだけだ。近代の被雇用者であれば、最近は自宅で仕事をする。出勤時間はかつてほど重要ではなくなった。

(ただ、サッカーの監督はそこにいなければいけない。バイエルンのトーマス・トゥヘル監督もモルジブから指導しているわけではない)

彼はそうすべきかもね、バイエルンは平凡な状況だから。ただ、トゥヘルにとっては話すのは簡単だ。ミュンヘンでトレーニングをしているので、そこで我慢すればいい。韓国がどんなところか知ってるか?私もそれほどではないが、推測はできる。

(韓国にほとんどいなかったのには別の理由があるはずだ)

分かった、教えよう。乗り継ぎの悪さが原因だった。まったくないわけではないが、ロサンゼルスから平壌へのフライトが非常に少ない」

「(平壌は北朝鮮にあるが)

そうだが?

(あなたは韓国の監督だった。朝鮮半島は2つの国に分断されている)

あぁそうね、ドイツ人として国の分断には馴染みがある。それだけが理由ではないだろう。西と東、南と北に分かれることで精神的に違うかもしれない。

(この数か月に北朝鮮の首都である平壌にも行ったということか)

そうだ。いまの私には金正恩がなぜ韓国の動向に興味津々なのか理解できる。話している間、ずっとこう思ったよ。そんなに南に興味があるなら、なぜ自分で行かないのか、それほど遠くないじゃないか!ってね。

(金正恩と話したのか)

代表監督として政府といい関係を築くことは悪くないと思ってね。(ドイツの首相だった)アンゲラ・メルケルも2006年W杯ではドイツ代表のドレッシングルームに来た。私は金にもオファーしたが、なぜうまくいかなかったのは今なら理解できる。ただ、もう二度と行くことはないだろう」

北朝鮮の金正恩と対談したこともあったというが、二度と北朝鮮には行かないとも話していたようだ。

ただ、韓国代表監督が北朝鮮の最高指導者と対談すれば大きなニュースになるはずで、クリンスマンは何かを勘違いしている可能性もありそうだが…。

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なお、『Der Spiegel』では違う情報も伝えているようだ。韓国サッカー協会のトレーニングセンターがある坡州市は北朝鮮と隣接しているが、クリンスマンはその点にも不満(不安?)を抱いていたそう。

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