南ア失業率、第4四半期は32.1%に上昇 選挙控え労働市場悪化

Kopano Gumbi Anait Miridzhanian

[プレトリア 20日 ロイター] - 南アフリカ統計局が発表した昨年第4・四半期の失業率は32.1%と、前期の31.9%から上昇した。通常は雇用が増える休暇シーズン前後にあたったにもかかわらず失業率が上昇し、総選挙と地方選挙を控える中、パンデミック後の労働市場の回復が止まったことが示された。

統計局によると、失業率上昇はコミュニティ・社会サービス、建設、農業、貿易セクターで失業が増えた影響が大きい。雇用は昨年第3・四半期まで8期連続で増加していた。

統計局の幹部は昨年第4・四半期における貿易セクターの雇用減について、これまでは年末年始向けの取引で雇用が生まれており、今回は異例との見方を示した。

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