アストロズ・タッカー 「契約延長のオファーはまだない」と明言

2025年シーズン終了後にFAとなるため、契約延長交渉の行方が注目されているカイル・タッカー(アストロズ)。MLB公式サイトでアストロズを担当するブライアン・マクタガート記者によると、タッカーは「話し合いはしているが、契約延長の正式なオファーはまだもらっていない」と現状を明かしたようだ。タッカー自身は契約延長についてアストロズと交渉することに前向きな姿勢を示しており、「今になるか、もう少しあとになるかはわからないが、交渉をすることになるだろう」と語っている。

現在27歳のタッカーは2015年ドラフト全体5位指名でアストロズに入団。2018年にメジャーデビューを果たすと、翌2019年にはメジャー初本塁打を含む4本のアーチを放ち、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で60試合制の短縮シーズンとなった2020年にレギュラー定着を果たした。

2021年は飛躍の年となり、打率.294、30本塁打、92打点、14盗塁、OPS.916の好成績をマーク。直近2シーズンはいずれも25本塁打&25盗塁を達成し、メジャーを代表するオールラウンドな外野手の地位を不動のものとしつつある。2022年から2年連続でオールスター・ゲームに選出され、2022年はゴールドグラブ賞を受賞。昨季は打点王のタイトルを獲得し、シルバースラッガー賞に選ばれた。

アストロズのデイナ・ブラウンGMは昨年1月の就任後、右腕クリスチャン・ハビアーと5年6400万ドルの契約を締結。今月上旬にはチームの看板選手であるホセ・アルトゥーベと5年1億2500万ドルで契約を延長した。アレックス・ブレグマンが今季終了後、フランバー・バルデスが来季終了後にFAを迎えるというチーム状況のなか、アストロズは難しい取捨選択を強いられることになるが、不可欠な戦力となっているタッカーの契約延長が優先される可能性は高い。

ただし、アストロズはジム・クレイン・オーナーの政権下で、最長でも6年契約にとどめている。27歳のスター外野手であるタッカーを引き留めるためには、10年に迫るような長期契約が必要になる可能性もあるが、アストロズは不良債権化のリスクを可能な限り回避する方針を貫いているのだ。5~6年契約でタッカーとの契約延長を実現させるのは難しいと思われるが、アストロズがどんなオファーを提示するか注目される。

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