渋野日向子が辻村明志コーチとタッグ「見てもらっている選手に憧れもあった」

新たなコーチに師事して臨む2024年の初戦(撮影/村上航)

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(21日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72)

渋野日向子が今季から新たに辻村明志コーチとタッグを組む。自身のシーズン初戦を前に「新しいものを取り入れなきゃいけない、それが今の自分(だけ)では無理っていうのは分かっていたので。これから上がっていくにも、年齢的にもすごく難しいなと思ったので、やるしかないと思ったからこそできた行動かなと思います」と話し、昨季終了後から師事していることを明かした。

辻村氏に依頼した決め手を「やっぱり自分が打ちたいボールがドローだったから。見てもらっている選手の身体の使い方とか、すごく憧れている部分もあった」と説明。上田桃子、吉田優利といったドローヒッターを指導している点が大きかったという。

上田桃子らと練習するオフは濃密な時間になった(撮影/村上航)

約3カ月間のオフも同門の上田らと練習する機会があった。「(得られるものが)ありすぎ、ありすぎる」と笑いながら、「(全く)同じものを取り入れようとか、そういうものではない。100人いたら100通りのやり方があって、変な言い方だけど、(ヒントになるものを)いろいろ盗めるか。経験されていることの量が全く違うのは自分でも分かっている。それでも、直接話を聞く機会がこれからもできるっていうのは、すごく重要なこと」

理想のドローを求める姿勢は不変(撮影/村上航)

上田はコーチによる指導だけでなく、ツアーでもひときわ練習する選手として知られる。そんな37歳と一緒に腕を磨ける環境も大きなプラスになると感じている様子。新たなチャレンジでシード返り咲きを目指すシーズンだが、理想のドローボールを求めるところは一貫している。

「ドローは打つけど、また自分の中では違う感じ。(やり方は)全く違うけど、その説明は難しい!」と苦笑い。アドレスに入る直前、縦の動きを意識するようにバックスイングを確認するルーティンもその一端とみられる。「トップまでの上げ方というか、そこは自分の中でも大事な部分。(トップの)高さばかり気にしていると、また手(自体)に力が入ったりとかしちゃうので。それまでの動きっていうのを大事にしたい」とうなずいた。オフの取り組みをぶつける4日間になる。(タイ・チョンブリ/亀山泰宏)

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