春節連休の観光収入164億元超す 中国黒竜江省ハルビン市

春節連休の観光収入164億元超す 中国黒竜江省ハルビン市

観光客でにぎわう第25回ハルビン氷雪大世界(ハルビン氷祭り)。(2023年12月17日、小型無人機から、ハルビン=新華社配信/傅強)

 【新華社ハルビン2月21日】中国黒竜江省ハルビン市では今年の元日から春節(旧正月)にかけ、氷雪観光人気が続いて新年の雰囲気が満ち、活気があふれ、消費が旺盛だった。ビッグデータに基づく推算によると、春節の連休期間(2月10~17日)に「氷城(氷の都)」と呼ばれる同市を訪れた観光客は延べ1009万3千人で、1日当たりでは前年同期比81.7%増となった。観光総収入は164億2千万元(1元=約21円)に上り、比較可能なデータに基づく計算によると前年同期の3.4倍となり、観光客数と収入がいずれも過去最高となった。

 同市の景勝地、中央大街は今年の春節期間に観光客でにぎわい、きらびやかなランタンがこの「百年の歴史ある通り」に新年の雰囲気を添えた。辰(たつ)年の春節を迎えるため、同市では「竜」に関連する観光スポット、観光商品を多数用意した。

 同市の氷雪大世界(ハルビン氷祭り)パークでは、氷彫刻家3人が氷点下20度前後の寒さの中、8時間かけて「竜江送福」をテーマにした新年の氷彫刻を完成させ、同市ならではの方法で新春の祝福を伝えた。太陽島雪像芸術博覧会パークで「竜騰福山」をテーマに作られた大型雪像彫刻作品は、美しく生き生きとしており、「雪竜」は今にも天に昇るように見える。

春節連休の観光収入164億元超す 中国黒竜江省ハルビン市

9日、観光客でにぎわうハルビンの中央大街。(ハルビン=新華社記者/劉赫垚)

 氷雪は同市の特色となっており、豊富多彩な氷雪エンターテインメントを観光客に提供するため、各主要観光スポットは春節期間も通常営業した。オンライン旅行大手、携程集団(トリップドットコムグループ)によると、春節連休期間の同市の人気観光スポット上位5カ所は、ハルビン氷雪大世界、東北虎(アムールトラ)林園、伏爾加荘園(ボルガ・マナー)、ハルビン極地公園・極地館、太陽島雪像芸術博覧会だった。

 ネット出前など生活関連サービスを手がける「美団」がこのほど発表した2024春節「吃喝玩楽(飲食・娯楽)」消費データによると、同省の生活関連サービス業は年初から「好調な滑り出し」となり、春節連休期間の1日当たり平均消費額は前年同期比34%増となった。同市の生活関連サービス業の1日当たり平均消費額は前年同期比42%増だった。

 冬の定番観光地の同市は春節期間中、「美団」プラットフォーム上で満室率が中国で最も高い観光地10カ所の一つとなり、文化観光消費額は前年同期の約2倍となった。(記者/劉赫垚)

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