原田美枝子が「マルス-ゼロの革命-」第2部・復讐編に登場。今後の鍵を握る財界の大物役

原田美枝子が、テレビ朝日系連続ドラマ「マルス-ゼロの革命-」(火曜午後9:00)の2月27日放送・第6話から登場。今後の鍵を握る財界の大物役を演じることが分かった。

なにわ男子道枝駿佑が主演を務める「マルス-ゼロの革命-」は、謎多きカリスマ転校生・ゼロこと美島零(道枝)に導かれた落ちこぼれ高校生たちが、マルスという動画集団を結成し、悪事に手を染める大人たちに正義の鉄槌を下していく、爽快な新感覚の“青春クーデターサスペンス”。人気脚本家・武藤将吾氏が3年ぶりに完全オリジナルで描き、「御手洗家、炎上する」(Netflix)や「義母と娘のブルース」(TBS系)などを手掛けた平川雄一朗氏が監督を担っている。

ゼロを筆頭に、逢沢渾一(板垣李光人)、貴城香恋(吉川愛)、二瓶久高(井上祐貴)、桜庭杏花(横田真悠)、呉井賢成(山時聡真)、桐山球児(泉澤祐希)で結成されたマルス。しかし、第5話は、球児の死という衝撃のラストで幕を下ろし、いよいよ激動の第2部・復讐(ふくしゅう)編へと突入する。マルスと、「クロッキーコミュニケーションズ」CEO・國見亜門(江口洋介)との戦いがますます激化していく。

原田が扮(ふん)するのは、国内最大手の総合流通企業「エンダーグループ」会長・西城澪子。クロッキー社と世紀の業務提携を発表し、名実ともに日本を動かす存在となるべく、2社は大きなプロジェクトに向けて動き始める。國見は「この国を新しく作り変えるために『エンダーグループ』と手を組む」とゼロに明かしていたが、膿(うみ)を出し切り国民の目を覚まさせるための荒治療というが、果たしてその思惑とは? 澪子にはどんな狙いがあるのか?

出演にあたり、原田は「台本からビジュアライズすることが難しかったのですが、第1話を拝見して『なるほど!』と腑(ふ)に落ちました。『マルス-ゼロの革命-』は結構難しいお話ですよね。高校生たちの話ではありますが、大人社会、現代社会への警告であったり…。そこへ若者たちが斬り込んでいく、すごく硬派なストーリーだと感じました」と作品の印象を明かす。

また、自身の役柄を踏まえて、「私自身も澪子が置かれた立場と似ているのではないかと思います。若い人たちがどんどん台頭してきて、一緒に走るというよりは、もう先にメイントラックは出たなと感じている部分があり、そうした中で若い人たちを見ていると、『すごく頑張っているな』『こんな面白い人が出てきたんだ』と思うことがあるんです。もしかしたら澪子もそれと同じような感覚で、ゼロやマルスのメンバーたちを見ていくのかも、と思っています」と分析。

さらに、「生きてきた分だけ知恵や経験もあって、そういう意味でも若者たちを肯定したり、よくないと思う部分は忠告をしたり…。この先どんなストーリー展開になっていくのかは分からないですが、澪子は大人として、若者たちの動きや心情を理解できる人間でいられたらいいなと思います」と期待を込め、「私の20代は、100人いたら『99人は敵!』って思うくらいとがって生きていたので、ある種マルスの子たちに共感できる部分もあったりはするけれど、そんな中でも1人でも分かってくれる大人がいたら、勇気を持って生きていけると思うんですよね」と思いを伝える。

そして、撮影現場の雰囲気に関して「すごくよかったです。片山修監督とは『みをつくし料理帖』(テレビ朝日系)というドラマでご一緒して以来でしたが、安心して撮影に臨めました。江口洋介さんとも十数年ぶりでしたが、その時はそんなに大きな絡みはなかったので、今回はあらためてゆっくりとお話しています」と話し、「社会への怒りや変えたいという熱い思いを、“動画”という手段に乗せているところがすごく今っぽくて面白い作品だと思います。その中で澪子がどんな影響を及ぼしていくのか、ぜひ楽しみに見ていただけたらと思います」とアピールしている。

第5話では、マルスの中にいた“裏切り者”は、香恋だったことが判明。“ミスターK”を名乗ってネット上でマルスへの攻撃を扇動し、1年前にゼロの仲間であった倉科エリ(大峰ユリホ)を死に追いやったのも香恋だったのだ。実は、香恋は國見の娘。父の会社を攻撃しようとするマルスを監視し、その信頼を失墜させるためのフェイク動画までも作って裏切りを働いていたことを知り、渾一らは言葉を失う。さらに球児の死という最大の悲劇に襲われ、マルスの空中分解は避けられない状態となってしまう。

第6話。球児の死から1カ月がたち、渾一らは学校から無期限の活動休止を言い渡され、ゼロは姿を消していた。香恋や杏花、賢成らメンバーは学校内で会っても、互いに目も合わそうとせず、マルスは空中分解したまま。そんなある日、突然ゼロが姿を現す。

涙を浮かべながら「僕をこの腐った世界から救ってくれるんじゃなかったんですか! 僕との約束も、球児くんのことも、マルスのことも全部投げ出して、あんまりだ!」とゼロを責め立てる渾一に、「俺は投げ出しちゃいない」と答え、「第2章の始まりだ」と宣言する。

その頃、「エンダーグループ」との業務提携を開始した「クロッキー社」は、ビッグプロジェクトを始動させる。SNSのクロッキーの登録者数はみるみるうちに増え、いずれは政府と連携して運転免許証や保険証もひも付けられ、身分証として使えるようになるほど、日本を席巻していた。しかし、「エンダーグループ」の澪子は、國見と中国企業のよからぬ関係を指摘。即刻手を切るよう忠告する。

ゼロの帰還によって、香恋を除いたマルスが再結集。ある人物から在りし日の球児が残した言葉を聞いたメンバーは、それぞれの思いを胸に再び立ち上がる。一方、ゼロはマルスを陥れ、崩壊へと導いた香恋を呼び出し、ある事実を告げる。

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