女性教師が16歳の男子生徒と不倫、生徒の個人情報暴露した夫の行為が違法になる可能性―中国

20日、香港メディア・香港01は、上海市の女性高校教師が教え子と不倫関係にあったことが発覚する一方、2人の会話記録を暴露したとされる夫の行動にも違法性があるとの見方が出ていることを報じた。

2024年2月20日、香港メディア・香港01は、上海市の女性高校教師が教え子と不倫関係にあったことが発覚する一方、2人の会話記録を暴露したとされる夫の行動にも違法性があるとの見方が出ていることを報じた。

記事は、上海市内の高校で1年クラスの担任を務める化学教師の夫を名乗る微博ユーザーが、妻とその教え子である16歳の生徒のチャット画面を実名で転載して2人の不倫関係を告発したと紹介。この告発がネット上で物議を醸し、18日には微博のトレンドワードランキングに登場してさらに注目が集まったと伝えた。

そして、ネット上にさらされた2人のチャット記録にはまるでラブラブなカップルのように生々しい会話の様子が残され、生徒はしばしば女性を「学生みたいに若い」と称賛していたこと、女性が日常的に自らの写真を送っていたこと、生徒は女性が既婚であることをはっきりと認識していたことなどが見て取れることを紹介するとともに、夫の話として「不倫が見つからないよう、互いの登録名を変えていた。プライベートシアターやホテルなどにも出入りしていた」と伝えている。

その上で、女性が勤務する同市内の学校が19日「直ちに関係当局とともに調査を進めるとともに、当事者の教師を停職にした。今後、調査結果を踏まえて厳正に処理する」との声明を発表したことを紹介した。

記事は、この件について中国国内の弁護士や法律専門家が見解を示しているとし、北京市の弁護士が「事実であれば教師は教育当局から処分を受け、教員免許を剥奪されるだろう。生徒の方から関係を持つよう誘ったのであれば刑事責任は問われないが、教師が脅すなどして生徒に関係を迫ったのであれば強制わいせつ罪が成立する可能性がある」と指摘したことを伝えた。

また、湖北省の弁護士は告発した夫の行動の問題点を指摘し「夫が自らの意思でチャット記録や写真をネット上に拡散させたのであれば、妻と生徒のプライバシー権、名誉権などを侵害した可能性がある。仮に別のルートから流出したのであれば、夫から告発を受けた機関の管理責任が問われることになる」と述べたとしている。(翻訳・編集/川尻)

© 株式会社 Record China