マーリンズ・アライズが契約延長を希望 「マイアミが大好きだ」

スプリング・トレーニングは「野球シーズンの始まり」というだけでなく、「契約延長の時期の到来」でもある。2年連続で首位打者に輝いているルイス・アライズ(マーリンズ)は日本時間2月20日、契約延長を希望しているかを問われ、「100%イエスだ」と答えた。年俸調停に敗れ、今季の年俸が1060万ドルに決まったアライズは、2025年シーズン終了後にFAとなる。「マイアミが大好きなんだ。家族もここに住んでいる。ファンのことも大好きだし、ユニフォームも好きだ」とマーリンズとの長期契約を熱望しているようだ。

現在26歳のアライズはベネズエラ出身の内野手。2019年のメジャーデビュー以来、毎年安定して高打率を残し、ツインズ時代の2022年には初の首位打者に輝いた。パブロ・ロペスとのトレードでマーリンズへ移籍した昨季は、自己最多の147試合に出場して打率.354、10本塁打、69打点、OPS.862をマーク。史上初となる「リーグをまたいで2年連続首位打者」の快挙を達成し、2年連続でオールスター・ゲームに選出されたほか、シルバースラッガー賞にも2年連続で選ばれた。また、マーリンズ史上初となるサイクル安打も達成している。

ブルース・シャーマン・オーナーは「我々はルイス・アライズのことをとても気に入っている」とコメント。ピーター・ベンディックス編成本部長も「アライズがここに残りたがってくれているのは素晴らしいことだ。我々は選手に残りたいと思ってもらえるチームを作ろうとしているからね。優秀な選手が残りたいと思ってくれるのは本当に意味があることだ」とアライズの発言を歓迎したが、実際に契約延長交渉を行うかどうかについては言及を避けた。

前回、マーリンズが年俸調停権を持つFA前の選手と契約延長を結んだのは、2021年オフのサンディ・アルカンタラだ。アルカンタラは5年5600万ドルの契約を結び、2022年にはサイ・ヤング賞に輝く活躍を見せた。当時のアルカンタラはエースとして徐々に頭角を現し、年俸調停権を取得したばかりというタイミングだったため、比較的リーズナブルな契約となった。しかし、FAが2年後に迫り、2年連続首位打者という実績を残しているアライズの場合は、そう簡単にはいかないだろう。マーリンズはアライズとの契約延長に動くのか。今後の動向が注目される。

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