【開幕スタメン予想|東京V】中盤は森田晃樹と見木友哉の組み合わせ。2トップの片方はルーズボールの競り合いに長ける山田剛綺か

いよいよ開幕を迎えるJ1リーグ。20チームに増えた24シーズンは、どんな戦いが繰り広げられるか。本稿では東京ヴェルディの開幕スタメンを予想する。

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プレシーズンの期間、ハードなトレーニングを積みつつ順調にコンディションを上げてきたなか、唯一の大きなアクシデントが、沖縄キャンプ序盤での宮原和也の故障離脱。昨季、抜群の安定感で昇格の原動力となった、不動の右サイドバックだけに影響は小さくない。

開幕戦の相手、横浜F・マリノスの3トップはリーグ屈指の破壊力を持ち、左はエウベルが有力と見られる。城福浩監督はこれを見越し、最終ラインの右は深澤大輝、山越康平といった代役候補に加え、コンタクトプレーに強く、ボール奪取力の高さが際立つ稲見哲行を競わせてきた。最終的に稲見の守備力で、横浜の左の翼に対抗すると見た。

中盤はチームの舵取りを担う森田晃樹と新戦力の見木友哉の組み合わせ。前線の核である染野唯月は決まりとして、2トップの片方はなかなか読めない状況だ。ルーズボールの競り合いに長け、染野との連係面でリードしている山田剛綺が一番手か。

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中盤の両サイドは武器の左足でチャンスを演出する山田楓喜と、巧みにバランスを取りながら決定的な仕事ができる齋藤功佑。突破力のある山見大登、パワフルなプレーで局面を打開できる木村勇大はゲームチェンジャーの役割を担ってくれるだろう。

今季、東京Vは16年ぶりのJ1を戦う。開幕から伝統の一戦という大舞台が用意されたのはこれ以上ない喜びだ。城福監督は22年夏の就任以降、一貫してJ1で互角以上に渡り合えるスタイルを追求し、チームづくりを推し進めてきた。旗印とする「ハイプレス・ハイライン」をはじめ、1年半の取り組みで積み重ねてきたものを余さず出し、横浜に真っ向勝負を挑むに違いない。

東京Vの攻守両面におけるアグレッシブなサッカーが、優勝候補の一角にどこまで通用するか。2月25日の国立競技場は熱戦必至の決して見逃せないゲームになる。

取材・文●海江田哲朗(フリーライター)

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