青木崇高、細田佳央太、富田望生、中村中、山崎静代（南海キャンディーズ）、坂東彌十郎が、日本テレビ系で3月5日に放送される日本テレビ開局70年スペシャルドラマ「テレビ報道記者 ～ニュースをつないだ女たち～」（午後8：00）に出演することが分かった。
芳根京子と江口のりこが主演を務める「テレビ報道記者 ～ニュースをつないだ女たち～」は、日本テレビの報道記者ら80人に徹底取材を行い、実話を基にテレビ史に残るニュースの裏側をドラマ化。日本テレビの報道局を舞台に、あらためて昭和・平成・令和を振り返る報道ドラマであり、ヒューマンドラマだ。芳根が、コロナ禍直前に日本テレビに入社し慣れない取材に悪戦苦闘しながら働く社会部の記者・和泉令を演じる。そして、江口が、和泉の先輩で社会部に配属後、都内の殺人事件などを取材する「警視庁記者クラブ」に配属され、結婚・出産後も悩みながら働く記者・真野二葉に扮（ふん）する。
青木は日本テレビ報道局の報道カメラマンで、真野の夫・須貝辰哉役。細田は和泉の恋人で、会社員・西原宏樹役だ。
青木は「われわれが普段目にするテレビのニュース。その裏には報道に関わる方々の強い信念を感じました。そして当然、そこには一人一人の人生があります。悩み、苦しみ、それでも『正しく伝える』ことに徹底してこだわる。そんな方々を誇りに思うと同時に、今回のドラマに関われたことをうれしく思います」と思いを語る。
細田は「本を読んだ時には見る人によっては、宏樹は嫌われてしまうかもしれないと思ったのですが、衣装合わせの時に監督やプロデューサーさんから『嫌なヤツに見せたくない。彼なりの優しさを持って和泉と接してほしい』と言っていただけて。その時に方針がガッチリと固まったので、皆さまにしっかりと届くとうれしいです」と役柄に触れつつ、「僕は1日だけの撮影だったのですが、お久しぶりの再会にうれしく感じたり、あるシーンでは何度もお芝居をリテークしてしまったりと、いい意味で気持ちがたくさん動いたので、あっという間でした。3年ほど前よりコロナに対しての距離感が大きく変わった中で、あの時に最前線で情報を届けてくださっていた記者やアナウンサーの方々の日常が、皆さまにとってどう見えるかがとても楽しみです」と現場での様子を明かしつつ、視聴を呼び掛けている。
また、富田は、和泉が新型コロナウイルスの感染拡大の取材で出会う老人ホームの介護スタッフ・柳田皐月役を担う。中村は真野の後輩でトランスジェンダーを公表して働く報道局デジタル班の記者・高梨和美役、山崎は長年記者たちが通う焼き肉店の店主・カン役、そして、彌十郎は時効撤廃のために活動する元警察署長・海老名雄一役を担当する。
富田は「報道記者に取材される側であるということに、とても緊張感のある撮影でした。物語る言葉や雰囲気、カメラがこちらを向いてる状況が、まさに“やけにリアル”で。マイクが心臓の音を拾うのではないかと思うほど、手に汗握る時間でした。『だが、情熱はある』の狩山俊輔監督に、なじみのあるスタッフの方々。“やけに信頼”のある空間での新しいセッションは、少し恥ずかしく、なんともうれしかったです」と撮影を振り返る。
中村は「実際に起きた事件を扱うドラマということもあり、オファーをいただいてから撮影終了まで常に気持ちが張り詰めていました。私が演じた高梨は、警視庁記者クラブに勤務経験のある数人の記者の方の体験を合わせた人物です。そのうちの1人で、トランスジェンダーの女性であることを公表して働く谷生俊美さんから『トランスジェンダーを演じるのは当事者であってほしい』との希望がありました。私は、経験したことのない人物を演じることは、その人物に触れ、理解を深めることでもあると思うので、悪いことだとは思いません。ですが、谷生さんは過去にトランスジェンダーを非当事者が演じる何かを見て納得できなかった経験があるのかもしれません。放送に携わる立場から考えた選択だとも思うので、そのことも念頭に置いて撮影に臨みました。働き方についても訴えているドラマなので、部下がいる方も上司がいる方も、それぞれに発見があるドラマだと思います」と、作品に臨むにあたる心境を伝えている。
山崎は「テレビ報道記者のドラマと聞いて、記者の役なんてやったことないし、できるかなぁと不安に思っていたら、焼肉店のマイペースなおばちゃんの役でした（笑）。役の中で私はいろんな時代を生き、いろんな記者さんと接することができたので、すごく得した気分で楽しい撮影でした」とコメント。
彌十郎は「台本を読ませていただいて、実際にあった事件や出来事のお話で、殺人事件などの時効制度の廃止に尽力された方々の努力に感動し、ぜひ出演させていただきたいと思いました。私の出させていただいた部分は多くはありませんが、時効と長く戦ってきた方の大切な記録です。この作品に参加できてよかったと思っております。報道の方々の努力の歴史を感じ取っていただければ幸いです」とメッセージを寄せている。
